3 8 日神田雑学大学講座

「星は何でも知っている -「占星学」No.2 -」

講師  市川 加代子


 講師の市川加代子さんには、2001.7.27.に「占星学−No.1人付き合いと占星学」という題で12星座についてお話していただきました。  今日は「占星学」No.2として、さらに占星学の複雑なルールの、ほんの一部を簡単に解説していただきます。  とにかく、5000年以上の歴史をもつ「占星学」は奥の深い学問のようです。  まずご覧ください。

目次

占星学
12星座
品位
アスペクト
パターン
チャート(天球図)



☆占星学

     占星学の始まりは、メソポタミア(イラク)の古代バビロニア文明(シュメール人)が起源です。BC3000年以上の遙かなる太古ですね。シュメール人が星座の発明や、惑星の運行の観測を行い、天文暦を作っていたのです。  その後の占星学の歴史を述べることは今日は控えますが、占星学は文明誕生と共にあるということだけを認識していただきたいと思います。

12星座

     さて、12星座には、次のような特質があります。
     例えば、牡羊座にはポジティブな力(カーディナルサイン)、熱中(火象)、強い(アングル宮)などが備わっているとみます。
                    星座   惑星   サイン        エレメント  クオリティ
       1ハウス  牡羊座  火星   カーディナルサイン  火象  アングル宮
       2ハウス  牡牛座  金星   フィックスドサイン  地象  サクシデント宮
       3ハウス  双子座  水星   ミュータブルサイン  風象  カデント宮
       4ハウス  蟹座   月    カーディナルサイン  水象  アングル宮
       5ハウス  獅子座  太陽   フィックスドサイン  火象  サクシデント宮
       6ハウス  乙女座  水星   ミュータブルサイン  地象  カデント宮
       7ハウス  天秤座  金星   カーディナルサイン  風象  アングル宮
       8ハウス  蠍座   冥王星  フィックスドサイン  水象  サクシデント宮
       9ハウス  射手座  木星   ミュータブルサイン  火象  カデント宮
       10ハウス  山羊座   土星   カーディナルサイン  地象  アングル宮
       11ハウス   水瓶座   天王星  フィックスドサイン  風象  サクシデント宮
       12ハウス  魚座    海王星  ミュータブルサイン  水象  カデント宮
      
       *カーディナルサイン=運動・出発を意味し、主導力・ポジティブな力。
        カーディナルサインが不足している人は、全くイニシアティブをもたないか、または
          その創造的努力によって、忙しくて自分自身に関われない他の人よりもっと先に進む
          力をもっているかもしれません。
      
       *フィックスドサイン=定着・抵抗を意味し、資本力・ネガティブな態度。
        フィックスドサインが不足している人は、大胆で大きなアイディアをもっているが、  
          徹底的に物事を見る能力に欠けているので、誰かがその後始末をしなければならない  
          でしょう。
      
        *ミュータブルサイン=変通・適応を意味し、実務力・フレキブルさ。
          ミュータブルサインが不足している人は、融通性・適応性・自在性に幾分欠けている  
          かもしれません。非常に頼りにはなるものの、退屈なまでに一本気で自分のやり方に  
          拘るでしょう。
      
       *火象=これがない人は、特定のスパークが足りない、何かに熱中することがない傾向  
          があります。
       *地象=これがない人は、地に足が着かず、夢は不可能でそれを具体化できない傾向が  
          あります。
       *風象=これがない人は、感覚・心的能力が不足している傾向にあります。
       *水象=これがない人は、感受性の欠如と直感的に深く感じる能力が不足し、自分の感  
          情を表さない傾向にあります。
      
       *アングル宮=強い
       *サクシデント宮=普通
       *カデント宮=弱い
      

☆品位

     惑星には力があります。
     例えば、太陽は獅子座や山羊座にあるときは力を発揮できますが、天秤座や水瓶座にある
      ときは弱まります。
    
               本来              高揚            転落            損害
     太陽   獅子座      山羊座     天秤座      水瓶座
     月    蟹座       牡牛座     蠍座      山羊座
     水星   双子座・乙女座  蟹座・水瓶座  魚座・(射手座) 獅子座
     金星   天秤座・牡牛座  魚座      乙女座     射手座・牡羊座
     火星   牡羊座・(蠍座)  山羊座     蟹座      天秤座・(牡牛座)
     木星   射手座・(魚座)  蟹座      山羊座     双子座・(乙女座)
     土星   山羊座・(水瓶座) 天秤座     牡羊座     蟹座・(獅子座)
     天王星  水瓶座                                           獅子座
     海王星  魚座                                             乙女座
     冥王星  蠍座                                             牡牛座
    

☆アスペクト

     占星学は、星の配置、度数(アスペクト)をよむことです。
     二つの星の配置が0度、60度、90度、120度、180度になっている場合、各々次ぎのように
      よむわけです。  ただし、7度前後の許容度数が認められています。
     度数の一つひとつにネームがついています。度数によってどうよまれているかだけを
      ご理解ください。
    
     *0度(コンジャンクション)
       お互いの力を強めることになります。始まり、激しさ、集中、新しいアクティビティ
      などを意味します。
     *60度(セクステル)
      好機と調和を示します。結合、ブレンド、機会、楽しみ、自己表現、感じの良さなど
      を意味します。
     *90度(スクエア)
      障害と緊張を示します。チャレンジ、緊張、挑戦、達成ねターニングポイント、ダイ
      ナミックな行動などを意味します。
     *120度(トライン)
      好機と調和を示します。イージーまたはフロー、太政、無頓着さ、理想などを意味し
      ます。
     *180度(オポジション)
      挑戦と葛藤を示します。認識、手の届く範囲、バランス、共同、挑戦、分離などを意
      味します。
      
     基本は上記の5つアスペクト(メジャーアスペクトと言います)でよみますが、次の7つの
      マイナーアスペクトなどもあります。
    
     *150度(インコンジャンクション)
      調整を示します。適応、再統合、見通しの欠如、緊張などを意味します。
     *30度(セミセクステル)
      成長、調和
     *45度(セミスクエア)
      不調、摩擦
     *135度(セミスコード)
      不調、風雲
     *72度(クインテル)
      調和
     *36度(セミクインテル)
      調和
     *144度(バイクインテル)
       調和
    
     なお、占星術は二つの星の配置をよむだけではありません。実際はこれらのアスペクトが
      組み合わさっていて、その結果として幾つかの典型があります。
    
      *グランドトライン
      トラインが3つ組み合わされ正三角形になる。
     *グランドクロス
      スクエアが4つ組み合わされ正四角形になる。
     *Tスクエア
      スクエアが3つ組み合わされTの字になる。
     *ヨッド
      セクステルにクインカスが組み合わせられ凧の形になる。
     *ステリアム
       3個以上の星がまとまっている状態。
     *ミスティックレクタングル
      セクステルとオポジションで長四角形になる。
    

☆パターン

     *星が上の方に集まっているとき=社会的
     *星が下の方に集まっているとき=自己的
     *星が東の方に集まっているとき=積極的
     *星が西の方に集まっているとき=受動的
    
     以上のようなルール(決まり)は最も基本的なことです。これ以外にもたくさんのルールが
      あります。
    

☆チャート(天球図)

      さて私たちは、ある人を占うときには、その人のチャートを作成します。
      そのチャートには、4つがあります。
     *ネイタル=出生時間を元にしたチャート。
     *プログレス=ネイタルを基本として未来の予測に星の動きを元に1日1度法で計算し
      てネイタルの星を移動したチャート。
     *ソーラーアーク=1年に1度ずつ星を移動させて作るチャート。
     *トラジット=予測をする毎日時間ごとの天体の星の動きのチャートを重ね会わせ、そ
      れらの星がネイタルの星と作るアスペクトで予測をする。
      これら少なくとも4つのチャートを組み合わせて、互いの星どうしの作るアスペクトを
      考慮して各々1つずつについての判断を出し、この段階で初めて判断が可能になります。
     なお、の判断にも考慮しなければならないことが沢山あります。たとえば、皆さんの誕
      生の時の星は1年に1度ずつ動くということです。子どものころと大人になってからで
      は性格が変化していますね。それはこの影響なんです。
    
これ以上、お話しますと複雑怪奇となり、ますます混乱されるると思いますので、この
辺で終わりにします。ただし、3000年の歴史を有する「占星学」は単純なものではなく、
それ故に「学問」であるということをご理解いただければ幸いです。
(拍手・拍手・拍手)

★星は何でも知っている
いや〜、驚きましたね。5000年の歴史の重みに感動です。
よく、週刊誌や雑誌の巻末に星占いが掲載されていますが、考えてみますとあの程度の性格分析なら素人でもできますね。しかし、この複雑な決まりを駆使して星の配置をよむ人こそ、プロですね。脱帽!

文責:ほしひかる 写真撮影:橋本 曜 HTML制作:田口和男