神田雑学大学 平成18年6月23日 講座No317
ボルネオの野生動物
千葉県立千葉高校教諭講師 浅間  茂
生きててよかったな
ボルネオにこれて
森の中のいい香り
野生の象が見れる
野良ネコじゃないよ
野生のネコが見れる
生きててよかったな
ボルネオにこれて

生きててびっくり
ボルネオにきてみたら
森の中のラフレシア
キングコブラがいたよ
動物園じゃないよ
野生のクマがいたよ
生きててびっくり
ボルネオにきてみたら

1.はじめに
 ボルネオに47回も通っています。昔は写真を撮りに行っていましたが、今は本当に趣味で楽しむ為に通っています。そんな気持ちを歌にしてみました。
ボルネオにどうして行き始めたのでしょうか。小さい時、父親の布団にもぐりこんで、産経新聞の少年ケニアを読んでもらい、いつもわくわくしていました。大きくなったらアフリカに行きたいなあ、ターザンみたいに「アーアーアー」とやってみたいなあーと、ずっと思い描いて、まあ大学に入りました。そして大学に入った頃から、色々な南の島に出かけるようになりました。教員になってからも、色々南太平洋の島々を訪れました。

17年ほど前、はじめて、グループでボルネオ島に行って、病み付きになりました。何故かというと、危なくないことです。動物が危なくないのではなくて、人が危なくないのです。非常に安心して入れます。他には危ない国もいっぱいありますが。命からがらピストルを突きつけられたり、ニューギニアでは槍を突きつけられたり、ちょっと間違えれば殺されていたようなことが度々ありました。それを思うと、ボルネオでしたら一人で行っても、まあ動物はちょっと危ないことがあるかもしれませんが、これは注意すれば大丈夫、人が危ないところは注意しても駄目ですから、ボルネオはいいなーと思い、それからボルネオに行き続けました。ニューギニアも面白いのですが、人が危ないし、森の中に入れないのです。それからずっとボルネオで17年間で47回行きました。100回くらいは行きたいなあと思っています。そのためには体力がないと行けません。荷物は20Kg背負って20Kg持っていきます。カメラでも800mmを担いで行きますし、山も登るわけですから、体力だけは常に鍛えています。

私自身ボルネオ専門と言うことではなくて、高校教員が本職で、自宅が我孫子市にありま
すから、日本では手賀沼を一生懸命調べたり、あと,蜘蛛についても長い間調べています。神田雑学大学で萱嶋先生の蜘蛛の話がありましたね、あと新海栄一さんの話がありましたね。お二人とも親しくしています。私も植物から動物から色々なものに手を出して飛び歩いており、生物の雑学を楽しんでいる一人です。
ボルネオでも何をやったかと言いますと、最初は蜘蛛とか鳥、特に鳥が非常に面白かったので、キナバル山に通って鳥を調べました。最初に「キナバル山の鳥」という本を出しました。友達と二人で6,7年ほど一生懸命行って、出版しました。そうこうしているうちに、蜘蛛から鳥、そして大形の動物へと興味が移ってきました。

なかなか最初に行った時は鳥は見えません。皆さんはボルネオに行けば、日本と違って鳥だらけだろうと、動物だらけだろうと思うかもしれませんが、なんにもいないんですね。日本の鳥だったら簡単に写真が撮れます。双眼鏡で見て、カメラで見て、チャンと撮れます。ところがボルネオでは姿さえありません。逆に言えば、鳥の写真とか動物の写真とかは、日本とかハワイとか、そういうところならいくらでも撮れます。ボルネオとかニューギニアというところはなかなか撮れません。ニューギニアなんては、油断すると食べられちゃうということがあるのかもしれませんが、動物や鳥の活動が全然違うのです。はるか高い木の上で活動していますから、それも朝と夕方だけです。鳴き声はたまに聞こえますが、姿は一向に見えません。最初の5、6回は行っても姿さえ見えません。そのうちだんだん慣れてきて、だんだん少しづつ見えてきます。高い木の上に登る、といってもなかなか個人では登れませんが、高い木と木の間につり橋のような橋、キャノピーウォークウェイというのがあちこち出来始めまして、こういう高い所に登ったり、また実のなる木、こういう所で、じっと待っていますと、鳥がやってきます。

がさっと物音がしたら、今だったら「あっオラウータンがいるな」と分りますから、それから3時間くらいじっと待っているのです。そうすると「がさがさがさ」と動き出します。ただ歩いただけでは分りません。そういう意味で、47回という経験は大きいなと思っています。
京大の大学院生たちがオラウータンを調べるといって、ボルネオの奥地に行って、見れない見れないと言っていましたが、今では私は一日で何頭にも会えます。そういう経験というのは凄く大きいのです。あと糞が落ちていれば「これは何の動物の糞か」ということがすぐ分ります。そういう意味で毎回毎回行くたびにわくわくしています。

2.ボルネオの自然と動物
a.南の島に魅せられて
ボルネオはどこらへんにあるか、ご存知ですか?日本より大きいでしょうか、小さいでしょうか。ボルネオ島と言いますと、なにか島というイメージで、日本より小さいイメージがありますが、日本の2倍の大きさです。赤道直下にあります。

ですからボルネオへの私の旅は、東京にまず飛行機で行って、それから北海道へ国内便で行って、それから自動車とか船で知床に入るようなものです。日本からボルネオに行っても、まずそれぞれ大きな町に行くわけで、日本の千葉市くらいの大きな町が沢山あって、何でも手に入ります。未開発な場所ではありません。

ボルネオには3つの国があります。上のほうがマレーシア領、一番下の方がインドネシア領、真ん中が金持ちの国ブルネイです。ブルネイはお金持ちですよ。みんな外車を乗り回している。食べる時はこうして手づかみで食べますがね。ブルネイではお酒が飲めません。  

マレーシアではお酒が買えます。貨幣価値も3国で違います。ブルネイは日本より高いかもしれない。マレーシアは日本の3分の1くらい。しかし生活が苦しいかというと、そうではないのです。給料は三分の一弱かもしれませんが、物価はもっと安いですから。食べ物も土地も安いですから。それに日本みたいに忙しくありません。仕事は5時迄です。みんなで夕飯を食べに行って、屋台で飲んで、楽しく過ごしています。

日本は何をしているのでしょうかね。一生懸命働いて向こうにODAで援助をして、日本人は貧しいまま。ボルネオには電子顕微鏡なんか、援助で素晴らしいのがあります。ここの研究者が私の学校に来て、日本は凄い金持ちだから、千葉県立千葉高等学校だったらまあ凄い設備があるだろうと、来てびっくり、もぬけの殻ですからね。日本の高校なんて何もないのですから驚きます。もう少し考えないと日本は大変なことになります。「日本の子供は理科嫌い、理科嫌い」なんて嘘なんです。理科は皆好きです。金がないんです。生徒一人当たりの実験費が、政府からは600円くらいしか出ていない。と思うとスーパーサイエンスSPPなんて1000万とかいうお金をくれます。あれをもらう為に莫大なエネルギーを使います。学校教育と関係ありません。

大学の先生が話してくれたって生徒は寝ちゃいます。大学の先生の話し方、ご存知ですよね。全然面白くない。なかには面白い先生もいますが。大学の先生が高校に来て教えても通用しません。教育は失敗が許されませんから、担当者はいいことしか書きません。それに時間に追われすぎる。私もボルネオに47回も行っていますが、やりくりが大変です。余裕があるということは、本当に必要なことです。仕事に追われてしまうと、生徒もついてこない。生徒が来た時は、仕事をぱっとやめて、コーヒーを飲む。そうすると生徒は話に入ってきます。お金儲けも大事でしょうが、もう少し人生での余裕が大事なのではないでしょうか?そういう意味で、この神田雑学大学の活動は素晴らしい試みかなと思っています。

私がびっくりしたのは、ニューギニアに行った時。現地では食べるものさえ大変です。インドネシアから移住した人たちはお金持ちです。でも現地の人たちは、まだ裸の状態で猪を捕っています。ところが大きなタイガで、子供達が歌を歌っているのです。大人まで逆立ちして歌うのです。うらやましいなと思いましたね。もうにこにこしながら歌う。そんなのは、もう日本では見れないですね。食べるものさえ大変なのに、にこにこして歌っている。そういうのを見ると、豊かさとは何なのか、お金があることが豊かさではないんではないか、ということをつくづく思いますね。顔つきだって可愛らしいんです。向こうの子供達を集めて私が手品をすると、目を輝かせて、こうやって見ます。笑い顔もすごく素敵ですね。僕はボルネオとか色々な国に行きますが、動物だけではなくて、色々な人たちにも付き合える、そういうのが嬉しいですね。

日本人は笑わないですね。目が冷たくなっています。向こうにいると山の中で知らないもの同士、出合うと、にこっとしないと危ないですよ。日本にいると、私も固くなっていますが、向こうに行くと眉を上げて、にこっと笑います。コミュニケーションに、顔つきというのはすごく大事です。もう少し、お金は入らなくても、のんびり過ごした方がいいんじゃないかなーと思いますね。ボルネオはみんな仕事は5時で終わりです。店も閉まって屋台だけしか開いていません。話が脱線しましたが、熱帯林の生き物達の話に戻りましょう。

b.熱帯林の生き物達
先ほど話しましたように、熱帯林では鳥の撮影は難しい。姿さえ見るのが大変ですが、だんだん時間をかけると少しづつ見えてきます。カラフルで真っ赤な鳥がいても、じっとしていたら見えないんです。じーっと一箇所で朝から晩まで座っていれば、2,3羽が飛び始めるのが見えます。本当に、待つことです。それと待つ場所があります。実がなる所とか、鳥が飛びやすい所とか、虫が飛びやすい所とか、そういう所で待っていると、鳥が見えてきます。あるいはライトのあるところ、ここには虫が集まりますから。

ボルネオに行ったら、虫だらけ、毒蛇だらけと思っている方がいるかもしれませんね。講談社の本などにいっぱい載せていますから、キングコプラが怖いなーなどと思われるかもしれません。実はキングコプラにあったらラッキーです。象に出会ったらラッキーです。 

象なんて1000頭もいないのです。ただ出会って一番怖い動物は象です。象は怖いですよ。人も襲いますし、家など壊してしまう。他の動物は人に会うと逃げちゃいますが、象は襲ってきます。私も一回襲われました。前の日WWU世界野生動物機構の人と調査していた時、たまたま泊まる場所が一緒で、みんなで話しをしている時、象に出会ったらどうするかという話になりました。その時は、パーと手を上げる、すると象は立ち止まって後ろを向いて蹴り始めるから、その時逃げれば良いというのを聞いて、ああそうかと軽い気持ちで聞いていました。ところが翌日出合ったのです。たまたま船に乗っていたら象が群でいました。本当にラッキーです。船から降りて800mmの望遠で撮りました。遠いから全然気にしませんでした。そしたら脇から小象が出てきたのです。小象だってすごく大きいです。大きい象は人を襲うことはありません。小象は人を襲います。だだだっだと走って来ます。後ろは川です。ボートは待たしていますが、ちょと離れています。もう間に合わない。その時、「間に合わない。どうしようもない」とおもい、とっさにこれを、両手を挙げました。そうしたら小象は、後ろを向いて足で蹴ってきました。それでボートまで逃げることが出来ました。

二度とそういう目に会いたくないですね。これは成功率8割で2割は殺されるでしょうね。踏みつけられて殺されるか、内蔵をやられてしまいます。ボルネオで一番怖い動物は象です。
キングコプラが怖いっていったって、じっとしていれば襲われることはないです。ブラックコプラには、石を投げれば追いかけられます。私の友人がブラックコプラの鎌首を上げている姿を撮りたいと思って石を投げました。そうしたらブラックコプラはどうしたと思います?パーッと追いかけてくるのです。走って逃げてきました。日本の蛇とは違うんです。日本は人が忙しいでしょう。ところが日本の動物はのんびりしている。蛇だって傘をさかさまにしてぽんぽんとたたくと、ぱらぱらぱらと落ちてきます。それで観察出来ます。向こうだったら、傘でぽんぽんと叩いて見ると、もういません。落ちた瞬間にいないのです。あっという間に食われてしまいますから、さーっと逃げてしまいます。

私はラッキーにもキングコプラをまたいだことがあります。前の方と後ろのほうにキングコプラがいました。普通そんなにいないんです。探してもなかなか出会えない。たまたま、いました。キングコプラの大きさ、どのくらいだと思いますか?3mの大蛇です。キングコプラは何を食べるのでしょう。ネズミですか?鳥ですか?。サルでもありません。蛇は植物は食べませんから動物です。かえるは食べません。食べるものは決まっています。蛇を食べるのです。キングコプラは蛇を専門に食べる蛇です。

この前、サルを食べたという大蛇の話を聞きました。新聞に人を食べた蛇の写真がありました。1番長い蛇は、白骨死体ですが7m30のを、キャンプ地の30m先で見たことがあります。ものすごい太さです。ニシキヘビです。普通はそういうのには出会いません。まあ5mくらいのは探すとたまにいますが。
この前の春休み行った時、夜、ボートでずっと行きました。夜が一番面白いですね。ワニがサルが寝ている木の下に、じっとしているのを見つけました。何しているのでしょう。5mくらい上の木の上で、カニクイザルが寝ている下で、間違ってサルが落ちてくるのを待っているのです。大きなワニはめったにいません。私が見た一番大きいのは6mか7mくらいのものでした。色々な山猫もいます。後ほどスライドで紹介します。

動物はなかなか姿は見えませんが、獣道があります。象が通ると道が出来てしまいます。本当の道と間違ってしまいます。森の中では印をつけていても、くるりと廻ったら分らなくなってしまいます。よほど気をつけないといけません。以前、ライトを3つ持って入ったんですが、ひとつ切れて、2つ切れて、3っつ切れて小さな予備ランプだけになったことがあります。まあ、真っ暗闇になったら動かずに、待っていることです。朝まで待っても、そんなに危ないことはありません。蛇が来るようなことは、まずありません。探して蜘蛛や蛙くらいには出会いますが、蛇というのは3日間いて一回出会えばラッキーというくらいです。

哺乳類はほとんど夜行性ですから、ライトを照らして目が光るので、分るのです。蛙もライトを当てると目が光ります。人間にライト当てても、目が光りませんね。夜行性の動物の目は光を反射するのです。ですから、目の色で何がいるか、分ります。高いところで目が光っている。あっ飛んだ。何かわかりますか?ムササビです。

質問:毒蛇もいますか
答え:います。ハブもいますし、キングコプラも毒蛇です。毒蛇にかまれてかなり人が死んでいます。どこに毒蛇、ブラックコプラなんかいるかといいますと、山の中にはいなくて、プランテーションをしているところにいます。プランテーションするところは、森林を伐採して、油椰子を植えているのですが、その果実が落ちるとネズミが増えます。ネズミが増えるとそれを狙ってコプラが増えます。コプラに噛まれるのは、山ではなくてプランテーションで、パームオイルなんかをとる作業をしている人が噛まれるのです。

話は違いますが、パームオイルは身体に良い、自然に易しい、なんていいますが、作っているプランテーションは森林皆伐の世界で、動物相がいっぺんでおかしくなってしまいます。全然自然に易しくないのです。まだ木材伐採の方が良いです。太い木を選んで伐るだけですから。皆伐ではありませんので森はなくならないのです。

動物がいっぱいいるところは、プランテーションがあって、かつ近くに森があるところです。ネズミがいますから、山猫が出てきて、食べて、森に帰ります。本来なら山猫は少ないのですが、プランテーションにはいっぱいネズミがいますから、そういうプランテーションに近い森には、沢山の動物を見ることが出来ます。

獣道には糞が落ちています。動物の糞によって、植物が広がっていくのです。さきほど京大の大学院生が、オラウータンを追いかけていると言いましたが、オラウータンは何を食べるかというと、野生のドリアンを食べます。それを種子散布しているのではないかといって、調べているらしいのですが、私はあれは種子散布にはならないと思いますね。人間と同じに、食べたらすぐぺっペッと種を吐き出していますから。熊は種子散布しています。マレー熊が木に登って、うんちをします。そのウンチの中にドリアンの種が残っていました。私がその写真を撮りました。今まで誰もそういう証拠を見つけてなかったのです。 
ドリアンはマレー熊がいるから、野生の状態でも生き延びているのです。色々な植物はそういう動物の存在に支えられているのです。日本の例で言いましょうか。すずめ蛾がいるから、烏瓜が繁殖する。すずめ蛾は夜、烏瓜の花のところに飛んで集まります。ところが開発が進み、そういうすずめ蛾が、明るい電気に誘われて自動車に引かれて死んでしまうと、烏瓜がなくなってしまうということが起こります。同じように、ボルネオは色々な動物がいるから色々な植物がいると言うことが出来ます。動物がいなくなったら、森林が小さくなったら、オラウータンもマレー熊もいなくなってしまいます。そうすると種子を食べて散布してくれるものが、いなくなってしまいますから、ドリアンもなくなってしまうのです。色々な結びつきの中で、熱帯多雨林があるのですね。
ボルネオの林は我々の林と違って、高い木だなあと思うと80mです
ヨツジマトカゲ
。それが広がっているわけではない。ぽつんぽつんと高い木があるのです。
こんな良い環境から、なぜ日本に鳥が渡って来るのでしょう。ボルネオから渡ってくる鳥を夏鳥といいます。ホトトギスとかカッコウとか燕とか、ボルネオから渡ってきます。なぜか。日本に来ると餌がいっぱいあるからです。子育てにどんな餌が必要かといいますと、毛虫が必要なのです。たんぱく質が子育てには必要なのです。ボルネオでも普段はおいしい果実があります。これは、カロリーがありますがアミノ酸がありません。葉っぱを食べる毛虫が日本には沢山います。日本の植物には毒がないので、毛虫が沢山いるのです。熱帯多雨林の植物は毒を持っています。食われないように毒を持っています。ですから熱帯多雨林には、虫が食っている植物なんて、あまりありません。木が伐採されて、すっと伸びてくる木は、毒を作るよりも早く伸びて種を作る為に毒がなく、虫に食われてしまいます。 

熱帯多雨林に入るよりもそういう伐採地に、鳥は集まりますね。
そういう毒のある植物には特定の動物しか、つきません。たとえば楠木には毒があります。樟脳を作るからです。じゃあ楠木を食べる喋喋をご存知ですか。青筋アゲハです。あれが楠木の毒を分解してしまうのです。そういうふうに、あの植物にはあれしかつかない、これにはこれしかつかないと、植物の種類だけ沢山の動物の種類があるのです。数がいっぱいいるわけではありません。種類がいっぱいあるのです。蜘蛛なんて沢山いるかなと思って行く、全然いません。日本のように蜘蛛の巣なんて張っていません。なぜないのかあれば鳥にすぐ食べられてしまうからです。たまに網張っている蜘蛛がいるなと思うと、とげ蜘蛛。これは鳥に食われないのです。熱帯多雨林で動物が生きるということは大変なことです。 
サンヨウベニボタル

熱帯多雨林で道に迷ったら、「あっ日本と同じで食べ物がいっぱいあるから山野草料理で生き延びよう」としたら終わりです。食べたらとたんに死んでしまいます。猛毒の植物が多いのです。向こうの川の色は茶色ですね。タンニンとかサポニンとかいう毒の成分が水に溶けて茶色になるのです。本当に現地を良く知っている人がいないと、野草を食べるのは危険です。日本だったら、数少ない毒の植物さえ知っていれば、あとはみんな毒がありませんから安全です。向こうは反対です。緑がいっぱいあっても、まあ毒の森ですから。動物が沢山いないということは、ここに関係するのです。食べ物が沢山あれば動物は増えます。ですから熱帯雨林の動物は、色々多くの種類があっても、数は少ないのです。

食べ跡も大事です。下を見て歩いていると、動物の食べ跡があります。それで、ここにリスがいたなというようなことがわかります。

それから足跡、泥のところに行くと、色々な動物の足跡があります。これによって、例えば真ん中にしっぽをひきずった跡がある、これはオオトカゲだなというようなことが分ります。ところで足跡ですが、犬の足跡って何本指ですか?そうです4本ですね。では犬とネコの足跡の見分け方、どこが違いますか?犬は爪があります。ではいたちとかアナグマは何本指ですか?これは5本です。では鹿と猪は?もっと少ない3本です。

我々は一番進化した動物だと思っていますが違うんですね。もともとこれ等の動物達の祖先はかかとをつけて5本指で歩いていた。これがだんだんと早く走るためにかかとをあげます。それがいたちの仲間です。さらにかかとが上がって親指がこうなったのが犬とかネコです。もっとこうなってこれがつくのが猪で、こうなったのが鹿です。こうなったのが馬です。だから鹿とか牛の方が我々よりも進化しているとも言えます。

牛がよだれをたらしているのを見たら、「ああ進化した動物だなあ」と尊敬してみてください。どういうことかと言うと、胃が四個もあります。我々の胃は一個です。牛には食道が膨らんだ胃があるのです。そこで植物を微生物が分解してくれるのです。進化するということは周りの環境に適応して、体の仕組みを変えることですから、体の仕組みということを考えると、牛は進化していますね。牛の見方も変わりますでしょう。

ボルネオは日本と違ってイギリスに占領されたから、自然が残っているという話もあります。国立公園とか環境保全とかは、しっかり押さえています。他は殆ど伐採されています。ただ面積が少なくなりますと、オラウータンとか手長ザルとかそういう大形動物は、すぐいなくなってしまいます。非常に質の良い緑を残せばいいじゃないかということでは駄目なのです。非常に広い面積の緑が、大形の動物には必要です。鳥だったら広がりますからまあいいのです。

ボルネオで森林を伐採すると、動物相がどう変化するか見てくれと言われ、おととしあたりから調べていますが、あまり影響がないようです。そういう意味では、伐採しても森林さえうまく残していけば、大形の動物も生息可能かなと考えています。いくら自然が大事だから手をつけるなといっても、生活の為のお金がありません。皆伐してしまえば終わりです。そういう意味で森林局の取り組みは、良い方向にいっているのかなと思い、協力出来ることはしていきたいと思っています。
野生猫

自動車でライトを照らすと、動物の目が光ります。更になにか調べる時は、人がいたのでは警戒します。近づく時は必ず風下から行きます。鼻を敏感にします。ボルネオにいると匂いに敏感になって、何の動物の匂いかが分ります。めがねザルがいるというようなことが分ります。なかなか姿を見るのは難しいのですが、夜はライトで照らしますと逃げませんから、目が光って見えるのです。本当は赤いライトがいいんですが。ライトで照らしても嫌がる動物はいますが、逃げません。フラッシュをボーンとたいても嫌がるものはいますが普通大丈夫です。

10年前に、私がいなくても自動で撮るカメラを作りました。弁当箱とカメラと秋葉原で買ったセンサーで組み立てました。何かやる場合は、人と同じことをやっていては駄目です。アメリカあたりはすごくこういう工夫をします。僕は高校の教員で、趣味ですから自分で工夫してやっています。10数年前、半年かけて、毎日毎日夜なべして、ハンダごて使って、自動のセンサーカメラを作りました。今16台目です。ずいぶん失敗もしましたが、色々あの手この手で使っています。

今使っているのは、そこの図にありますような、ダイビング用カメラを分解して、上のほうにセンサーをつけて、自動的に写るカメラを使っています。動物が近づいてくるとセンサーが感知して、ぱっと光って撮影してくれます。狙う動物が何時頃行動するか、どこを通るか、あの手この手でしかけて、狙うわけです。最近では生態学会でもこういう自動のカメラが、2、3年前から売られるようになりました。向こうは雨が凄いですからダイビングのカメラでないと濡れてしまいます。雨が降ると、もう道が川のようになってしまい、カメラが水に流されてしまうこともあります。水の中に私が回収に言ったら、カメラが私のことを感知してぴかっぴかっと撮っているのです。なかなかよく出来ているなと我ながら思いました。カメラは一眼レフを使いますが、これはきれいに写るのですがセンサーと焦点のあわせが難しいのです。最近は出来るだけ数多く、撮りたいと思って、ダイビング用の小さいカメラを沢山、獣道においています。なかなか写りません。一日置いても何枚かしか撮れません。よく調べて、ここだと言う場所に置きます。ただ無造作に置いた最初の頃は、一ヶ月置いても一枚も撮れないことがありました。よく調べて、新しい足跡のあるところに置きます。それでも警戒されます。大形の一眼レフカメラは、よく撮れるのですが警戒されるので、緑色に塗った、こんな小さい小型のカメラを置いた方がいいです。さきほどの新種かもしれない、かわうそなんかはこうして撮ったものです。本当に新種だったら大事件なのですが、私が見て撮ったものではなく、たまたま写っていたものなので、画像から解析すると新種のようなのですが、まだ認められてはいません。ではスライドを見る前、10分ほど休憩しましょう。

2.スライドで紹介
ではボルネオの自然と野生動物をスライドで色々紹介していきましょう。
まず熱帯林の特徴。これは一見、日本の山と変わりないよって感じですね。まさに風景はそうです。しかし高さが違うのです。真ん中の木は20m30mなんてものではないです。スケールが違う高さです。これは70mくらいありますね。こういう高い木はまばらに生えています。葉っぱの広い光った照葉樹ですね。風が吹くとよく木が倒れます。こんな太い木が倒れて人が死にます。普通雨が降ってくると風が出ます。こういう時はすぐ走って帰らなければ危険です。この写真は50mくらいの高さのつり橋から撮りました。キャノピーウオークウェイというのです。ボルネオでは上の方に花が咲いていますから、下のほうでなくて、上のほうに鳥も動物もいるのです。日本は上と下半々くらい、いますね。日本では下のほうも豊かな土があるでしょう。向こうは落葉なんてないですから。あっというまに分解されてしまう。下に動物なんていないです。あっという間に食べられちゃいます。

質問:キャノピーウオークウェイは観光用なのですか?
答え:観光用のものもあるし研究者用もあります。キナバル山のポーリに行くと下の方に観光用があります。研究者用は危ないです。落ちる可能性があります。最初は怖いですが慣れちゃうと居眠りが出来ます。

これは私のカメラ800mmです。大きさわかりますか?
これは板根(バンコン)、板の根と書きます。栄養分は土の浅いところしかありませんから、根っこは浅いです。だから風で倒れやすいのです。浅いところに根を幅広く張って、菌類と共生生活をして、栄養分をとっていると言われます。森林局の調査では成長は20年で40cmくらいの太さになります。

質問:木の下は岩なのですか。
答え:土ですが日本の土は深いでしょう。向こうはほんとに浅い土層でその下は粘土です。土壌動物も少ないですが、そのかわりに蟻とシロアリがいっぱいいます。シロアリは白くありませんで、黒いです。それでも見分けはつきます。蟻はきゅっと腰が締まっていますが、シロアリはずん胴でしょう。見分けがつきます。何故黒いか、光に当たって出てきますから、白かったら紫外線にやられてしまう。だから黒いのです。是非講談社のブルーバックス「ボルネオの野生動物」を買って下さい。シロアリの行進が載っています。

質問:ジャングルという感じではないですね。
答え:ジャングルという感じではないです。森の中はスカスカです。森の中にはいくらでも入れます。だから道に迷います。象の道もありますから危ないです。
はいこれには人がいますが分りますか?倒木です。この木はあまり利用価値がないです。細い枝みたいな木がいっぱいからまっています。太いやつは利用価値がありますが、そういうのはまばらにしかなくて、それだけブルトーザーで道をつけて持って行きます。先ほど話した森林局では、吊り上げて運んでいます。

これはラフレシアです。
ラフレシア
大きいでしょう。くさいやつです。ちょうど咲く時です。たぶんここでハマダラ蚊に刺されたのでしょう、日本に戻ったらマラリアにかかりました。なかなか薬が効かないで、危ないと言われました。熱帯熱マラリアということで、3ヶ月入院しました。マラリア蚊が飛ぶのは夕方と朝方だけです。夜や昼は大丈夫です。

これが絞め殺し植物。絞め殺しちゃうのですね。藤みたいなものです。これはイチジク科の植物で大きな実が実ります。ずっと茎をたらしてきて、それが根っこを生やして、このように絞め殺します。全部この茎はくっつくのです。藤はつかないでしょう。これは全部くっついて、大木になってしまいます。元の中身の木は絞め殺されて枯れてしまいます。 
でもこのお陰でイチジクの大きな実がなります。そこに色々な動物が来ます。日本と違って、こういう木は大蝙蝠や鳥が受粉します。日本では実が真っ赤になるまで鳥は食べませんね。熟したという意味です。熟すと毒が消えるのです。梅もそうです。そうやって鳥が食べて種が広がるのです。

これはオラウータンのボスです。これだけ膨れ上がったボスは珍しい。大ボスです。もの凄い声です。森中響き渡って、何事かと思うような大きな声です。この写真撮るのは命がけでした。睨み付けられました。目が光っているでしょう。フラッシュ焚いたのです。年齢はかなり上でしょうね。これくらいのやつになると怖いです。現地の人は皆逃げます。
動物は目を合わせると怒ります。俺に喧嘩を売る気かというようなものです。ボスは気が強いですから。

これは豚尾ザル、これは危ないです。一定距離置いていますから、これは私を無視していますが、もし近づいていたら、逃げるか飛び掛るかですね。面白いのは目のところ、見てください。目の周りが青っぽいでしょう。青っぽいのや赤っぽいのが色々いるのです。団十郎みたいなもんです。そういう報告もないですから、調べると面白いかもしれません。ボスになる資格みたいなものがあるのかもしれません。イケメンでしょう。サルの社会は強いだけでは駄目で、もてなければボスになれません。

 これは手長ザル。これが朝一番に鳴き始めます。雌が大きい声で鳴きます。これがいるということは森が良いということです。一定の面積の森でないと手長ザルは生息しません。もっと広い面積の森にはオラウータンがいます。
 これはウンチの写真。ウンチが雨に洗われて植物の種が出ています。こういうところから発芽するのです。動物がウンチをすることによって種子散布をし、色々な木が生えるのです。
 これは麝香猫です。ネズミでも鳥でも、なんでも食べます。猫といたちの中間的なものと思ってください。日本にもこの仲間がいます。サーズで有名になったハクビシン、これが麝香猫の仲間です。

 これはハクビシンですが、日本のハクビシンは顔が白いですがボルネオのハクビシンはしっぽが白いです。東京にも、私の住んでいる我孫子にもいて、最近増えています。よく日本のハクビシンはボルネオから来たと言われていますが、違います。日本のハクビシンは中国、台湾のハクビシンと同じです。この写真撮るのは大変なのですよ。400mmにフラッシュ3つつけて撮るのです。

 これがちっちゃいリス、小人リスです。ネズミほどの大きさです。北の動物ほど大きくて南の動物ほど小さい。白熊は大きいでしょう。ヒグマはより小さい。ツキノワグマはもっと小さい。そしてマレー熊はもっと小さいです。寒いところでは熱が逃げちゃいますから身体は大きくなるのです。熱い所ほど身体は小さくて良いのです。こういう高温動物にはそういう法則があります。人間もそうですね。

 はいこれがムササビです。大赤ムササビです。夜はこういうムササビがいます。昼間リスがいた同じ場所です。

 これがヤマアラシです。本を読むと、ヤマアラシのとげは刺さるとひっかかって取れなくなる、と書いてある。あれは嘘です。とげはまっすぐです。あまり人を信じてはいけません。ボルネオの本を読むと嘘がいっぱいあります。
 まめ鹿です。こんな、猫くらいの大きさです。脱兎のごとく逃げました。自動カメラでとりました。
 今度は水辺の生き物です。これはカワセミの仲間です。大きいです。甲高い声をだして飛んできます。
 これは蛇鵜(ヘビウ)です。日向ぼっこします。蛇みたいな首をしていますから蛇鵜というのです。魚を食べています。向こうは、魚は沢山います。
 これはソウムスソウク、野鳥の中での憧れの鳥、コウノトリの一種です。なにを食べているのかというと、カニを食べています。こういう食べている写真は今までありません。
 これは日本にいるゴイサギ、同じです。夜中に行ったら、なまずを食べていたので、面白いと思って撮りました。
 はいこれが、かわうそです。ビロードかわうそ。魚を食べています。かわうその写真は非常に難しい。すぐに逃げてしまいます。韓国のかわうそは海にいます。日本のかわうそはもう絶滅でしょうね。こういうかわうその姿、いいですね。
 はいこれがクロコダイルです。これだけ大物のワニの写真というのは、現地にもありません。私も最初は丸太棒かと思ったら、ワニでした。大喜びで写真をとりました。凄いでしょう。4,5mのものはいますが、ここまで大きいのはそうはいません。
 はい先ほど出てきた天狗ザルのボスです。これは川沿いにいると、簡単に見れます。マングローブを食べるのです。これしか食べないのです。そういう微生物をお腹に飼っているのでしょう。

 これはさっき言った象です。この写真は800mmで撮っています。これは亜種レベルでボルネオ象になります。もともと象はインドからボルネオに、人が連れてきたんだろうと言われていたのですが、DNA解析をしましたら違っているので、インド象の中の亜種、ボルネオ象になりました。あとオラウータンもスマトラオラウータンとボルネオオラウータンに5,6年前に分けられました。

これは象が川を渡りきって登るところです。くたびれきっていますね。大きな大河ですから泳ぎきるまで、すごいエネルギーを使います。以前はこういうことはなかったのですが、この2、3年、プランテーションのせいで森が少なくなり、こうやって象が川を渡って移動するようになっています。

 サンバディアです。日本鹿と同じような鹿です。ただ気になるのは、喉のところが赤いのです。てっきり雄同士の争いのせいかと思いましたら、雌鹿も赤いですから。なぜ赤いのか向こうの研究者に聞いても誰も分らない。キスマークでしょうか?とげのある植物を食べて喉をやられているのかもしれません。
 これはバンテといって野生の牛です。絶滅しつつあり、殆どいません。水牛ではありません。マレーシアの研究者の論文に使われた写真です。
 これはレッドリーフモンキーです。葉っぱを専門に食べるサルです。これが真っ白いのが面白いとおもいます。白子をアルビノというのですが、あまり紫外線に強くないはずなのですが、生きながらえています。

 はいこれは鳥です。エージアンパラダイスフライキャッチャーの雄です。真っ白で、きれいですね。夢のような鳥です。サンコウチョウの仲間です。声は日本のサンコウチョウのようにきれいではないですが。

 これは日本で始めて公開される写真です。キタタキ、日本で絶滅したクマゲラの仲間です。対馬で30年ほど前に絶滅しました。こういう写真は世界で初めてです。クマゲラの研究者にコピーさせてくれと言われましたが、チラッと見せただけにしました。意地悪したわけではありませんが、この写真を撮る為にどれだけエネルギーを使っているかを考えると大変なことですから。簡単にコピーされたくないですね。
マリアウベイスンン


 これは冠鷲、沖縄にもいますね。ある意味では王者です。
 これはふくろうの一種です。夜はふくろうの天下です。目が光りますね。
 これはイリオモテ山猫と同じ種類のベンガル山猫。ゆっくり休んでいるところです。前は動物に会うと、すぐ写真を撮りましたが、今は撮りません。警戒した顔は撮りたくないのです。出会ってもチラッと見て、見ないふりをして、なにげなく落ち着いている。逃げたらしょうがないなと思って、やさしい顔になるのを待つのです。
 これは雲豹、雲の豹です。幻の豹といわれます。これは出会えることさえ稀です。シャッターチャンスは今まで二度ありました。僕が自動車に乗っていましたら、鹿が飛び出してきました。大形の捕食獣がいるなと思ったら雲豹でした。クラウデッドレオパードです。
 これはひげ猪の雄です。これはわりと出会えます。これに出会ったら怖いなーと思いましょうが、日本の猪みたいには向かってきません。目が可愛らしいでしょう。バビウータンと向こうでは言います。バビは豚です。ウータンは森です。森の豚です。
 猪と鹿がいるところに何がいるかというと蛭がいます。ブラウンビーチ、タイガービーチという山蛭がいます。日本にも千葉県にいっぱいいますよ。ひずめの間に蛭が入って運ばれるのです。逆に言えば蛭がいればここは動物がいるなと分ります。

 はい最後にマレー熊です。これは先ほど話しましたように、南の動物ほど小さい、そして色が黒くなるのです。紫外線対策ですね。怖いですが、出会っても逃げていきます。ただ小熊に一回じゃれ付かれたことがあります。子熊が私にしがみついてくる。近くに母熊がいるわけですから、必死になってひきづって逃げました。そういう写真は余裕がなくて、撮れません。そういうことでスライドは終わりにしましょう。

3・終わりに
 まあこういう写真がたまってきて本を出すようになったのです。そのうちまた写真集を出します。最終的には絵本を出したいという夢があります。子供向けの、英語と日本語とマレー語の絵本を出すのが夢です。子供が喜んで見るような絵本は、専門書を書くのより難しいですね。3、4年で出せればいいでしょうが、まあ10年かかるでしょうね。楽しみでゆっくりやっていますから。
質問:向こうで病気に感染したことはありますか?
答え:住吸血虫にかかって、寄生虫が皮膚の下を動いたり、原因不明の熱が出てボクトウ病院に隔離等に入院させられたり、耳の中に虫が入って孔があいたり、骨折したり色々ありますが、大きな病気はしていません。さそりに刺されたこともあります。僕が鳥の写真に夢中になって、何気なくなにかいるなと思って、手で払ってしまったのです。見たらさそりが刺した針が残っていました。そんなにひどい毒のやつではなかったようでした。

住吸血虫にかかった時なんて、日本医科歯科大に電話しましたら、すぐ来てくれと、お医者が喜んでいる。いい研究材料が来たと。皮膚の下で虫が動いているのを大喜びで写真を撮られました。

ではご清聴ありがとうございました。(拍手) 


文責 臼井 良雄   会場写真 橋本 曜   HTML編集 山本 啓一