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神田雑学大学 平成19年11月16日 講座No384



講師の、もろい美知子氏1.講師プロフィール

1951年東京生まれ、五井平和財団所属
幼い頃から歌が好きでクラシックを畑中更予先生、ジャズをマーサ三宅先生に師事、16歳からライブ活動を始める。歌うことは祈り、本来の自己を響かせること、愛、平和、自然をテーマに歌い、旧ソビエト連邦、中東、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパなど世界50数ヶ国を廻り文化交流を行っている。現在は地域で歌を通し人々と交流し、ともに平和な心を学びあっている。
発表CD 1998年“Micco The Concert” 2004年“Let there be peace on earth”

2.はじめに

この講演のお話がありましたのは一年ほど前のことでした。私は日本で、それも人生経験の豊富な、成熟した男性の方々の前でお話をさせていただくのは、生まれて初めての経験ですからいろいろ考えました。結局そのままの自分を話すしかないという結論に至りました。よろしくお願いいたします。
私は子供の時から歌がとても好きでした。私の家は印刷屋でした。私の祖父が神田で印刷屋をやっておりまして、私の父もやはり印刷業を継ぎ、活版印刷で科学図書を作っていました。

私の家は当時江東区にあったのですが、そこには会社の寮もありました。私はお弁当の時間になるとみんなにお茶を配って労うのが楽しみでした。お茶を配ると「じゃー美知子が歌います」といって、歌ったりしゃべったりするので、みんな面白がって笑うんです。それがすごく嬉しくて、これが私の仕事だと思ったのが、ズーと今まで続いているような気がします。

ところが私の小学校時代に労働闘争というのがあって、うちの父の会社にも組合が出来ました。父はそこですごく虐められました。「経営者は敵だ」みたいな感じですね。それまでみんな仲良くやっていました。東北から出て来たマンドリンの上手だったお兄さんなんかが、急に赤旗振って敵になってしまったりしたのです。私は子供で意味が解らないので、その労働歌を一緒に「がんばろお・・・」とか歌っていました。でも父はそれで精神的に具合が悪くなってしまいました。

私は子供心で考えました。「なんで昨日まであんな仲良くやっていたみんなが今日になったら敵になってしまうのか?どうしてみんなうちの庭で赤い旗を振っているの?」そう聞きましたら母が「みんなお給料があがりたいからよ」と言いました、「じゃーうちのテレビとかそういうものを売ってみんなに配ったらいいじゃない」なんて思ったのを覚えています。

それから高校時代に学生運動が始まりました。みんなの話していることを聞きながら私は心の中で思いました。「過去の歴史で戦争や革命があり指導者が変わったけれど、世の中は形が変わっただけでちっともよくはなっていない」と、その時思った私なりの哲学は「人間は結局、誰もが平和を愛する心がなかったらどんなに形や制度を変えても、この世の中はよくならない」ということでした。

地球儀を前に立つもろい美知子講師3.「世界人類が平和でありますように」という言葉に出会う

二十歳になった頃、知り合った友達と一緒に、バックパックで貧乏世界旅行にでることになりました。ヨーロッパから船でアメリカに渡りアメリカをバスで横断するという旅で色々な人種の人たち色々な価値観の人たちに出会いました。

そして帰ってきて、ひとつの言葉に出会ったのです。それは皆様も街角のどこかで目にしたことのある言葉だと思います。「世界人類が平和でありますように」という言葉です。みんなはそれを見て、これは宗教ですか?なんかの団体ですか?と疑問を持たれるかもしれませんが、私はそうは思わずに、ただ「世界人類が平和でありますように」という言葉が心に響いてきたのです。

私がなんとなく思っていたことが、この短い言葉で表されていました。でもこれがどこのどんな団体がやっているのか、ポスターにはぜんぜん書かれていません。調べますとこの言葉は「祈りによる世界平和運動」というグループだということが解りました。「人類みな兄弟」という笹川良一さんの言葉がありますが、

それとは全く関係がありません。「祈りによる世界平和運動」は1980年に亡くなられた五井昌久先生という方が提唱されたものです。この運動は日本発ですがいまや世界中に広がっています。むしろ日本よりアメリカやヨーロッパの方が広まっているかもしれません。先生はいつも「この世界平和運動は逆輸入になるよ」とおっしゃっていました。日本は表面的には案外平和なので今のままで満足なのかもしれませんね。

4.世界の国々に私なりの方法で

私はそのグループに入りこの言葉を私なりの方法で世界中に伝えようと思いました。私は歌が好きでしたから、歌を通して平和の祈りを伝えたいと思いました。外国では歌を通してよくメッセージを伝えますね。ジョン・レノンのイマジンみたいな歌があります。私は歌で直接平和と言わないまでも、平和な願いを歌に乗せて、多くの人に愛を届けたいと思いました。そして私の「世界人類が平和でありますように」という言葉を届ける旅が1986年から始まっていくわけです。
そうして色々なところに行きますと様々人種、宗教の方に出会います。その方たちとあとで皆様とやっていただくフラッグセレモニーを行います。

熱心に話を聞く受講生

また私が世界を回るときにはこういうステッカーを持っていきます。そして街角のに貼っていただきます。「貼らせてください」と言うと喜ばれないところはあまりありません。「どうぞどうぞ貼ってください」と言ってくだいます、そこで草の根の交流が始まるのです。これはロシアの言葉で書かれたステッカーです。まだまだ世界中の言語に訳されたステッカーがあります。

これはピースポールの見本です。これは神社にもお寺にも教会にも世界で25万本以上も建っています。みんなボランティアで建てられたものです。これはネパールの方が自分のお金で作ってわたしにプレゼントしてくださったものですが、この側面がネパール語、この側面が日本語の平和塔です。これはインドネシアのものでインドネシア語とオランダ語と日本語と英語で祈りが刻まれています。本当に世界中にあらゆる言語であらゆる場所に建っています。南極にも北極にもエベレストの上にも建っています。

これを見ると私は世界の大勢の方が、世界が平和であることを望んでいることを感じます。これはバリの平和のポールと書いてあります。「2002年10月12日バリ島クタで命を失った200人以上の人々、大多数はバリ人でした。その人たちを追悼してバリの人々は爆弾に対し、平和を祈願し平和な島に清める儀式をもって対応いたしました。世界中のピ−スポールプロジェクトはすべての国の人々に力強い平和のメッセージをもたらす、非営利の草の根運動です。未来は私たちひとりひとりが、

どれだけ全世界の平和を強く望むかにかかっています。私たちは地球家族の一員として自分自身をみつめ始めなければなりません。私たちは人々に何が現実に起こっているのか関心を持つようにならなければなりません。」というふうに書かれてバリの方が作られたのです。バリ島のウブドという村は民芸品で有名なところです。そこの方たちがこういうバリの木を使って、バリ風の彫り物をして、作られたポールです。

たった二つの例しかお見せできませんでしたが、たくさんの国の方々がこういう風に色々な形のピースポールやピースステッカーで、平和を祈る気持ちを表しています。そういう心がひとつに結ばれていったときに本当の平和が実現するのだと思います。  私達はつらいニュースをテレビで見て、ただ胸を痛めるだけではなく、「私は平和を望みます、世界人類が平和でありますように」と口に出して言うとそのエネルギーは大きなエネルギ−の渦になって何かを起していくと私は思っています。そしてそういう小さい行動や思いの寄り集まりが世界を創ってゆくのだと思います。

イスラエルに私の大好きな友人がいます。その方はハギットさんという方ですが、これは彼女が平和を望んで作ったバッジです。ハギットさんのご両親はユダヤ人で、ドイツからイスラエルに来られた方です。旦那さんはレバノンの紛争で亡くなられてしまいました。ハギットさんは絶望的な気持ちになった時、もう自分と同じような体験を誰にも味あわせたくないと考えられたそうです。そして人を恨んだり恨まれたりするその繰り返しをもう2度としてはいけないと命がけで、パレスチナと

イスラエルの間で働いておられます。ハギットさんはパレスチナの子供たちとイスラエルの子供たちが出合うチャンスを作って交流をしていくという地道な活動をしています。その根底は祈りであり、人間は、本当はみんな神様の子供たちなんだ、私たちはみんな家族なんだという信念であり、大きな壁をすこしづつ破っていっていらっしゃるのです。あちこちにそういう方がいらっしゃいます。

水からの伝言の本ここに江本勝さんという方の「水からの伝言」という写真集があります。彼は水の結晶を写真に撮っているのですが驚いた事に、人間の思いとか言葉がどれだけ水の結晶に影響するかということが写真に現れているのです。思いとか祈りとかいうと、実態が感じられにくいものなんですが、同じ水をビンに入れて、片方は「ありがとう」、もうひとつのビンには「むかつく」とか「殺す」と書いて貼っておきます、

それをシャーレに入れて凍らせて結晶写真をとるとこんなに結晶の形に違いが出てしまうのです。水は波動の影響を受けやすいのですね。もうひとつこれは富士川の水の結晶です。だんだん下流に行くにしたがって水の結晶がめちゃくちゃになっていくのが分かります。これは東京都の隅田川の水です。結晶がなくなってしまっています。でもこういう水でも、しばらくいい言葉を書いて貼っておくと結晶が出てくるのです。嘘みたいでしょう?

結晶がなくなっている隅田川の水私たちの肉体はほとんど水で出来ています。その水が私たちの発する言葉の波動で影響を受けるということです。「・・・・しないさい!」というとあまり良い結晶にはならないで「・・・・しようね。」というときれいな結晶になります。私たちの言葉が、波動として地球に影響を及ぼすということを表しているのではないかと思いました。

つまり私が言いたかった事は、今の地球に対して何も出来ないとあきらめるのではなく、私たち一人ひとりの心が平和を作っていけるのだということなのです。もしもテレビを見ていてどうなっちゃうんだろうと不安になった時、「世界人類が平和でありますように」という言葉を思い出して繰り返し言葉にしていただきたいと思います。
お話はこれぐらいにして、次のセッションでは私が外国でやってきたのと同じことを皆さんと一緒にやってみたいと思います。

5.フラッグセレモニー「世界人類が平和でありますように」

私にとって今日はすごい冒険です。外国ではやっているのですが、日本の成熟した方々ばかりを前にしてのフラッグセレモニ−は、私にとってはじめての経験なのでドキドキしています。どうぞ協力してご一緒にお願いいたします。この形はイタリアのアッシジという場所で行ったのと同じやりかたです。大陸ごとに歌を挟みながら一国一国の平和を祈ります。今日は全くそれと同じスタイルでやってみたいと思います。

みなさんこの地球儀のまわりを大きな輪になって取り囲んでください。
アジアから始まりまして、太平洋州、アフリカ州、ヨーロッパ州、南北アメリカ州と各国の国旗のカードがあります。これを皆さんに何枚かづつ配ります。最初アジア州の国々の国旗カードを配布します。そのカードを持った方は「・・・・・・国」と国旗がみんなに見えるように掲げて言っていただきたいんです。その後他の皆様も声を合わせて「・・・・・国が平和でありますように」ご唱和ください。

このアジア州のセレモニーをする前に私がアジアの歌を歌います。歌い終わり次第、各人順々と立って自分に配られた各国の国旗カードをかざし、大きな声で国名をお願いします。どの国にももらさず、平和の光を波動として届けましょう。アジアが終わりましたら太平洋州の歌を歌います。

ハイと合図いたしますので、太平洋州を同じようにお願いいたします。終わりましたら、みなさんちょっと目を閉じて、幸せで美しい地球の姿を心に中に描いてください。最後に皆さんと共に、私たちのふるさと地球に、感謝の心をこめて童謡のふるさとを歌いたいと思います。

(アジア州各国の国旗カードを全員に配布する・・・ひとり3枚くらいになった)

師井美知子もろいみちこさんアジアの歌 「さくら」を歌う(録音)

「では始めてください。ハイ!」
「日本!」
全員で「日本が平和でありますように」

「ミャンマー!」
(全員で)「ミャンマーが平和でありますように」

「バングラディッシュ!」
「バングラディッシュが平和でありますように」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
アジアってずいぶん沢山ありますね。平和になってほしい国が沢山ありますね。
(アジア州が終わって次に太平洋州の各国国旗カードを全員に配布する)

師井美知子もろいみちこさんの歌「ペグア」という太平洋の島の歌です(録音)

「では始めてください。ハイ!」
「ニュージーランド!」
全員で「ニュージーランドが平和でありますように」

「ミクロネシア連邦!」
(全員で)「ミクロネシア連邦が平和でありますように」
「ナウル!」

「ナウルが平和でありますように」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

(太平洋州が終わって次にアフリカ州の各国国旗カードを全員に配布する)
私はアフリカが大好きです。今日着ている服もアフリカのセネガルの服です。パッチワークの服を向こうでは手作りでよく着ます。私はアフリカに行くまでは世界中にいる黒人の方々がみんなアフリカにいたという事実を知りませんでした。奴隷を出荷した奴隷海岸というのが今でもあります。

師井美知子もろいみちこさんの歌 ピグミー族の子供たちの歌っていた歌をバックに(録音)

「では始めてください。ハイ!」
「セネガル!」
全員で「セネガルが平和でありますように」

「ジンバブエ!」
(全員で)「ジンバブエが平和でありますように」

「カメルーン!」
「カメルーンが平和でありますように」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
(アフリカ州が終わって次にヨーロッパの各国国旗カードを全員に配布する)

師井美知子もろいみちこさんの歌 イタリアのオーソレミヨ(録音)

「では始めてください。ハイ!」
「スペイン!」
全員で「スペインが平和でありますように」

「クロアチア!」
(全員で)「クロアチアが平和でありますように」

「イタリア!」
「イタリアが平和でありますように」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
(ヨ-ロッパ州が終わって次に南北アメリカ州の各国国旗カードを全員に配布する)

師井美知子もろいみちこさんの歌 アメリカの歌「聖者の行進」(録音)

「では始めてください。ハイ!」
「メキシコ!」
全員で「メキシコが平和でありますように」

「コロンビア!」
(全員で)「コロンビアが平和でありますように」

「エルサルバドール!」
「エルサルバドールが平和でありますように」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

最後に「その他の全ての地域が平和でありますように!」ありがとうございます。
ではほんのちょっと目を閉じて静かに心に中で平和を祈ってください。
はい ありがとうございました。今日はこれで終わります。

皆さんにお土産をさしあげたいと思いますます。これは祈り心で作られた紙人形です。世界中でセレモニーをするときに差し上げているものです。さあでは皆さんでこの地球をふるさとと思って童謡「ふるさと」を歌って終わりましょう。

(童謡「ふるさと」合唱)(録音)



こちらに掲載されている音声データーはリアルプレーヤーが必要です。
リアルプレーヤー日本語版無料のソフトは

http://www.jp.real.com/realplayer.html?&src=ZG.jp.idx,ZG.jp.rp.rp.hd.def

のサイトからダウンできます。
「Real Player (無償)」無償版をダウンです。




終わり




文責:臼井良雄
会場写真撮影:橋本 曜
HTML制作:和田節子

本文はここまでです




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