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神田雑学大学 平成20年11月21日 講座No433


「絵手紙の美しき世界」 講師 真藤白兎

目次

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プロフィル
「絵手紙のいろいろ―150平方センチの世界―」
[心を込めて描く]
著名人の絵手紙
さまざまな絵手紙の道具



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講師 真藤白兎氏

プロフィル

講師 真藤白兎氏
日本橋本石町に生まれる
書を石川蒼丘、桑原江南、国吉幸舟に師事
篆刻を阿部裕幸、 日本画を勝俣操に師事
現在ユーキャン硬筆講師、
ユザワヤ芸術学院絵手紙講師
ゆめと夢講師

「絵手紙のいろいろ―150平方センチの世界―」

 今日の講座の表題は「絵手紙の美しき世界」となっていますが、ハガキという150平方センチメートルの小さな面積で、色々な楽しみ方ができるというという講座にしたいと思います。今日は横にパソコンを置いてありますが、私はアナログ派ですから実際には使えません。すべて息子まかせです。パソコンをブラインドタッチで使いこなしている方が多いと思いますが、私は、何かやりましょうという場合、絵筆をもって作業した方が早く、うまくできます。今は文字も絵もパソコンなどの機械で綺麗に表現できますけど、やはり自ら絵筆をとって仕上げた作品は、筆の太さ、墨の濃淡、にじみなどの情感から、作者の気持ちを読み取ることができます。今日は絵手紙の書き方を体験しながら、そのあたりを汲み取って戴ければ幸いです。

絵手紙の例1  絵手紙は、まず絵を描き、短い文言を添えますが、その過程で作る喜びがあります。そして、送るための宛名を書き、切手を貼って投函する。そこには、送る喜びがあります。
 送る先は、親しい友達だったり、お父さん、お母さんだったり、お孫さんだったり様々ですが、顔を思い浮かべてお描きください。おうちの奥様宛でも宜しいではありませんか。あるいは、自分自身に出すのもいいですね。

 あとは、作品を飾るという満足があります。自己満足の世界ですが、額に入れて玄関先に飾ると見違えるほど立派に見えます。
 トイレに飾るのも悪くない。ゆっくり眺めて、季節感を感じたり、次はこんな風に描いて見ようと反省したり、ゆとりあるひと時になります。

 絵手紙というと、筆を持って顔彩を塗る水彩画の要領で仕上げるイメージがあります。しかし、そんなことはありません。色鉛筆・マジックインキ・クレパス・クレヨンなどで十分描けます。ただ、ご参考に、おばさんたちが絵手紙をやるわと、買い揃える道具の画像をスクリーンに映してあります。
顔彩・下敷き・はがき(画仙紙)・文鎮・筆・テッシュペーパー・硯と墨・パレット・筆洗い・印泥・印。これが一式です。
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[心を込めて描く]

 絵手紙作家の小池邦夫さんが言っています。
「下手でいい。下手がいい」
そこから、絵手紙の一大ブームが始まりました。
しかし、下手がいいとは、誰も思いません。子供はそんなことは考えませんが、大人になると欲がでます。ちょっとでも良く描きたい。人より上手く描きたい。
絵手紙の例2 それらの上手に描けないと思う人を安心させたのが、「下手でいい」という言葉です。
しかし、「下手でいい」とは「雑で良い」というわけではではありません。
私は、いま皆さんに絵手紙のことをお話していますが、絵手紙協会とかの組織には一切属しておりません。ただ、絵が好きで、色が好き、文を書くことが好きで自分流でやっているのです。そのことを、皆さんに伝えると私も楽しいのです。

 「何を描けばいいの?」
絵手紙を描くからと言って、特別に用意するものはありません。冷蔵庫の扉を開けると、ナスとかキュウリがあります。ペットボトルでもいいでしょう(実は、これは透明感を出すのが少々難しい)。これを一生懸命に描けばいいのです。見たとおり、気持ちをこめて描く。描き始めの線と、終わりの線が合わなくても、それはそれで結構です。それをどなたかに出す。
受け取った方が、あなたの気持ちを感じて呉れれば、それでいいのです。
皆さんのなかで、絵手紙を描いたことがある方はいらっしゃいますか?
やはり女性の方がおおいですね。

講演会場風景1

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著名人の絵手紙

 高名な方も、心暖かくなる絵手紙を描いています。
高村光太郎さん。「昨今引越し申し候」と蕎麦屋さんの絵。
岸田劉生さんの、「友人と三人お湯にはいりました」とお嬢さん宛に、墨ひと色でさらりと描いた絵手紙もあり、楽しいです。
※二玄社「芸術家・文士の絵手紙」小池邦夫編 参照

 武者小路実篤さんの絵。
武者小路さんは、文学者ですが絵筆にも達者で、才能がある方でした。私が子供の頃、居間の丸額に色紙が飾ってあり、カレンダーなどもよく見かけました。当時は少々古臭いと感じていましたが、今見る絵も、文も温かさがあり、素敵な個性があると感じます。
※絵皿・看板・包装紙 街にあふれた実篤展 参照

 こちらはレジメのプリントに出している、私の作品です。 「描き方は、型にはめずに色々楽しみましょう」と絵の冒頭に書きました通りです。 紅茶のポット。墨で描いたあと、顔彩で色付けしてから右肩に「ほっ」とひらがなを入れました。墨の線は太かったり細かったりしますが、一向にかまいません。 他の絵も同様ですが、出来あがったら、自分の印を押す。他人の詩とか俳句の場合には、その出典を書いてから、自分の印を押します。

絵手紙作品例1

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さまざまな絵手紙の道具

絵手紙作品例2
 塗る色は顔彩です。顔彩といっても水彩と同義語で、顔料を水で溶いて膠で固めたものです。
日本画の水干絵具の流れにありますが、より簡単に利用できるようにした絵具です。
右側の2段目モンサン・ミッシェルの絵は、先にクレパス描いて顔彩を塗ります。クレパスは水をはじきますので、そこへ顔彩を塗ると趣がでます。
 斜め上は、井の頭公園の緑の小道。これもクレパスと顔彩で仕上げました。あっという間に描きました。アスパラガスはフェルトペンで描きました。文字も普通のサインペンですね。色は、色鉛筆なのに、水で濡らすと水彩画のようになる色鉛筆で描いたものです。
 左のさざえはクレパスでだけで描きました。クレパスとか木炭の絵は、投函したときに、他の郵便物に色が転写する恐れがありますので、要注意です。スプレー糊で色を定着してから投函してください。

講師作品例3  我が家の氷イチゴの絵、平成10年の作品です。薄い色を先に塗って色を重ねて濃くしてから、輪郭を描きました。色鉛筆(水性)で器の輪郭を描きました。先に塗った場所に水性ペンで書くと、紙ににじみが出て予測してない色になったり、はみ出したところがいい趣になったりします。ラインは色塗りの後でもいいし、先でもいいのですが、はっきり出したいときは、絵が乾いてからにします。

字手紙です。
私は、学生時代に、ハガキに字を大きく書く「字手紙」というのをやっていました。
「ハガキ絵」とも言っていました。「絵ハガキ」「字手紙」「絵手紙」。呼び方はいろいろあります。
下に別の文言を書く場所をあけて書きました。
チューブの絵です。水彩絵具とフェルトペンです。
鯵の干物  墨で描いて色鉛筆(水性)仕上げに、色々な筆記具を使いました。
消しゴムのスタンプ(イモ判風・サインの代わり)
消しゴムに印泥を付けた場合は、よくふき取っておきましょう。
スタンプを使って作る。例(イチゴケーキのイチゴの部分など)
紙を漉いて作る。(牛乳パックのパルプを溶かして)
マニキュアとマスキングテープの利用(虹の表現)

絵手紙作品例4 絵手紙作品例5

 年賀状をパソコンで作る方が多くなりましたが、写真の年賀状もありますね。よく頂くのがお子さんやお孫さんだけの年賀状です。かわいくて良いのですが、一番会いたいのは本人です。シワや白髪が増えても、是非自身の写真で年賀状を出しましょう。
赤富士の年賀状は官製ハガキです。紙面がツルッとしているので、たらし込みの技法に向いています。

会場風景2  画仙紙に絵手紙を各自製作に取り掛かる。
○ 木をイメージしたスタンプで、樹氷を表現する方。
 出来上がったスタンプを使用しても三人三様で面白いです。
○ 自分の手をデッサンする方。
 色使いユークで素敵です。
○もうすぐ12月ですから、クリスマスツリーをかわいらしく仕上げる方、等々
 ホワイトボードにサンプルを数点展示
作品例

講師の顔写真2

 あと交流会にて合評
   笑い笑い 大笑いで終了 お疲れ様

終わり

講座企画・運営:吉田源司
文責:三上 卓治
会場写真撮影:橋本 曜
HTML制作:大野 令治



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