現在位置: ホーム(1)講義録一覧 2007〜2009(2) >中国の人々の縁起かつぎ
WEBアクセシビリティ対応
ページの先頭です

平成21年4月24日 神田雑学大学定例講座No.453


       中国の人々の縁起かつぎ            講師 塩崎哲也




目次

イラスト画像の画像
メニューの先頭です 講師プロフィール
1.はじめに
2.巷間伝わる縁起の良いもの
3.数字の吉凶
4.色の吉凶
5.冠婚葬祭の色 弔事の色
6.冠婚葬祭の色 婚礼の色
7.正月の飾り 外飾り 
8.正月の飾り 内飾り
9.爆竹
10.祝祭日(節気)の伝統的なお祝い
11.商売繁盛
12.お札、お守り
13.アクセサリー
14.占い、風水



メニューに戻る(M)

塩崎哲也講師講師プロフィール紹介

神田雑学大学の臼井です。塩崎さんとは毎年中国旅行をやっている仲間です。塩崎さんは三重県で1938年に生まれ、大阪府立大学機械工学科卒、帝人株式会社に入社、プラスチック加工の仕事に若い頃から従事し、その後マネージャーになられてからも数多くの顧客技術指導を行いました。1998年に帝人を退社後、その経験を生かして是非中国で品質向上、安定の指導をして欲しいと頼まれ、日系企業の技術指導にかかわり、今年4月に帰国するまで、単身赴任で約10年間中国生活をなさいました。
その間日本の顧客への教育資料としてまた自分の興味の赴くところなんでも、各種の中国事情を塩崎レポートとしてまとめ、その数は現在100通以上に達しています。それは統計データに裏づけされた生情報で大変なデータベースでありまして、常日頃メールで読ませていただいている我々には毎回驚きの連続です。今日はそのデータを駆使して中国の生の現場を色々な角度から語っていただいて、皆で勉強したいと思います。

 
メニューに戻る(M)

1.はじめに

「縁起をかつぐ」という風習は、元々中国から伝わったものでありますから、「縁起かつぎ」は中国が本場であると言えましょう。
華南、香港地区の風水はあまりにも有名ですが、その外にも、お祝い事には偶数が良いとか、色は赤が財運の色であるとか、一般の人々の生活に密接に結び付いた「縁起かつぎが」あります。
メニューに戻る(M)

2.巷間伝わる縁起の良いもの

◆赤:紅(赤色)は喜ばしい、吉という意味があり、新年や結婚式などお祝いの時、紅い服を着る。結婚する側では、紅い紙にあめを包み、お祝いに来てくれた人々に配るし、お祝い側は、紅い祝儀袋にお祝い金を包みます。

◆緑:緑は元気という意味があり、緑は中国の代表色です。

◆龍:龍は神そのもので、中国人は龍が大好きです。 龍のような人になりたいと思う人が多いのは確かです。

◆豚:ブタには「お祝い」をするという意味があります。豚の頭料理これ以外の意味に、「可愛い・愛らしい」という意味があります。逆に「バカ」、「怠け者」という意味もあります。
日本では、太っている人に対して使う、強い侮蔑を含んだ言葉ですが、フランスでは食べ方が汚い人、部屋をいつも汚くしている人、女性をいやらしい目つきで見る男性という意味で使われるようです。

◆カササギ:カササギは「喜鳥」と書き、運がいいという意味があります。

◆太陽:太陽は光と希望という意味があります。

◆数字8:「8」は中国で「発」(金持ちになるという意味)と発音が同じであるので、「お金持ちになる」、「商売が発展する」として喜ばれる数字です。  

◆パンダ:パンダは友達がたくさんいるという意味があります。

◆玉:玉は吉祥という意味があり、また、きれいという意味もあります。お正月や誕生日に、女の友達に玉をあげると最高に喜ばれます。
メニューに戻る(M)

3.数字の吉凶

◆数字への拘り:数字に対する基本的な捉え方は、慶事は偶数、弔事は奇数です。数字と縁起日本とは全く逆で、日本では慶事は奇数で、七五三はその代表例と言えるでしょう。
次に、縁起が良いとされる数字は9,8,3,で、逆に縁起が悪いとして嫌うのは4,5,7です。先ほどの基本原則の奇数・偶数を完全に無視した関係になっています。

これらは発音上から来たものです。「9」は「久」と同じ発音で長寿を意味し、旧暦9 月9日は重陽節で、敬老の日となっています。「8」は「発」、「3」は「財」で、いずれも蓄財の意味です。
「8」、「3」については同音といっても、「普通語」ではなく、蓄財に熱心な広州、香港地方の言葉です。
「8」については、日本でも言われているように、「末広がり」の意味もあり、特に喜ばれる数字です。
次に、縁起が悪いと嫌われる言葉ですが、「4」は日本と同じく「死」と同じ音であり、「5」は「無」と同じ発音ということで嫌われます。
「7」は「気」と同音で、「気」には「怒る」という意味があり、あまり喜ばれません。    
中国では「ラッキー7」は、外国の縁起かつぎで、通用しません。
北京オリンピックの開催日・時刻を08年8月8日午後8時としたのは縁起かつぎの最たる例と言えるでしょう。

数字の縁起を信ずるかの統計 では、一般市民の人たちは、これら数字の吉凶にどこまで拘っているのでしょうか、 ここにアンケート調査結果がありますので紹介しましょう。
まず、ラッキー数字では「8」、「9」については「大いに拘る」と答えた人は25〜30%位で、「多少は拘る」とした人は50%程度で、80%近くの人が認知しています。 凶数については、拘りを示すのは「4(死)」だけと言う結果でありました。

次に、一般の人々が、生活の中での拘りの状況を紹介しましょう。

◆ナンバープレート:上海では、自動車を購入した際のナンバープレートは総て入札制であることはご存知の通りです。
上海市ナンバープレート収入と使い道 入札の目 的は、急激なマイカーの増加で、上海中、どこも車であふれており、道路整備、交通信号、駐車場などの受け入れ態勢が間に合わず、これ以上の車の急増を防ぐためでありますが、その入札収入たるや膨大なもので、たとえば、07年の収入は2億8千万元、日本円に換算すると42億円にもなります。 それらの収入は地下鉄の建設費、環状高速道路の建設費などに使われています。
ナンバープレートの入札
その入札制度に目をつけ、ラッキーナンバーを結びつけ、価格アップを狙ったのが広州などの華南都市です。 この表は07年春、「南方日報」に載った中山市政府の広告ですが、ラッキー数字である「8」、「9」のないプレートの入札最低価格は1千元ですが、ラッキー数字が1個入ると、3千元になりますし、2個では5千元、3個で1万元と跳ね上がります。オールラッキー数字では、最低入札価格は5万元ですが、落札価格はその3〜4倍になると思います。

自動車本体の価格、例えば、VW社のサンタナは8万元くらいですから、ナンバープレートはその倍くらいの値打ちとなります。数字がオール8のナンバープレート その究極が左の写真です。
これは07年海南省海口市のオークションで、15万元で落札された「オール8」のプレートです。
海南省は全国で5本の指に入る貧乏省です。これが広州などの金持ちの集まる都市であれば大変な金額になったものと思います。
例えば、同じく07年夏の広州でのオークションで、「オール3」プレートは29万元で落札されています。また、08年2月、珠海市のオークションでは「オール8」プレー トが80万元で落札されました。

文化・習慣の違いは恐ろしいものです。八王子でみつけたラッキーナンバープレートこの写真は、私が、毎朝ジョギングする、八王子の淺川の遊歩道の道端で、見つけ写真に取ったものです。 「オール8」のプレートが、普通車と軽自動車のペアで、それを自宅前とは言え、道端の垣根もないスペースに無造作に夜間駐車してあります。

広州市であれば、安く見積もっても1台50万元、しかもペアですからプレミアがついて、2台で120万元位、日本円では単純な為替換算でも1800万円の代物です。中国では1晩はおろか、1時間で行方不明になってしまうでしょう。    
       
◆携帯電話:ラッキー数字を喜ぶのは携帯電話でも同じで、数字がよい携帯番号売り出し 左の写真は広州市の隣の東莞市で、携帯電話接続取扱店(日本のDocomo、au 店)の広告看板です。
縁起の良いと言われる数字が入った番号をずらりと並べています。
ちなみに、電話会社の「中国移動」広東省管区で過去の最高値は左の番号で、意味は“金持ちになりたい、必ずなれる”というそうで、200万元で、買ったのは香港人であったそうです。

携帯番号で過去最高の値段 ◆銀行の暗証番号:中国銀行協会では、犯罪を未然に防ぐため、今後「888888」の暗証番号を、08年1月から、使用禁止としました。
すでに「888888」を暗証番号として登録している通帳とキャッシュカードは、身分証明書を持参して、窓口で暗証番号の変更をしなければ使えなくなりました。ちなみに中国の銀行関係の暗証番号は6桁です。              

◆お祝い金の金額:中国では、結婚のお祝、入学のお祝にお金を贈る場合、偶数とするのが原則です。
お祝い金の金額数時の縁起かつぎアンケート お祝い金の授受についての面白いアンケート結果を紹介しましょう。
贈るほうの結果では、金額数字に拘るとした人は70%以上にもなります。
受取る側の結果では、貰う事が重要であって、金額数字にはあまり「拘らない」とのドライ派は50%近くにのぼります。それに比べ、「拘る」との正統派(?)は21%と少数派であります。

一般には、結婚式のお祝い金としては、普通の友人の場合200(偶数)+8(金運・末広がりの8)で208元を包みます。 ちなみに、香典は100 + 1元とします。
贈り物の中身は4個
◆贈り物の中身:中国の人々も、いろんな機会に贈り物をしたり、貰ったりするのが好きです。
ところが、贈り物の中身の数は4とするのが一般的です。
たとえば、中秋の名月には親戚、知人に月餅を送りますが、箱の中身は決まって4個です。4は死と発音が同じで、中国では忌み嫌うはずなのですが。
メニューに戻る(M)

4.色の吉凶

◆基本原則:「黄」は青、赤、白、黒と並ぶ「五色」の一つで、五行思想にいう万物を構成する五元素「木、火、土、金、水」の中央を占める土の色として重んじられ、天子を象徴する色として尊ばれて来ました。 色の吉凶の基本
近年、「掃黄打非」にいう「黄」のように低級で扇情的内容をもつ不法出版物を指すようになったのは、本来の中国語としての用法とは無縁ですが、19世紀末にアメリカで流行したイエローペーパー(原語はyellow press)のイエローの翻訳であるといいます。

「緑」は中国国家の色で、元気、健康という意味を持ちます。薬局の色は緑ですが、それは「元気・健康」からきたものです。中国の郵便ポストは緑色 また、郵便局、ポストの色も「緑」です。
左写真のポストの横に理髪店の回転灯が見えますが、配色は日本と同じです、(この店のものはデザイン的に少し異なりますが)。

赤は慶事の色で、中国では「紅」を当てます。「紅」とは《深紅紅》というように深い赤色のことです。

「白」は弔事の色です。

◆祝儀袋:お祝い事の祝儀袋は「紅」で、「白」い袋は香典袋となります。 左が中国式、右が日本式祝儀袋日本人旅行者が、チップをあげる際、適当な袋の持ち合わせがない時、よくティッシュに包んで渡しますが、中国の人々にとってはあまり良い気持ちはしませんので注意が必要です。       

◆白いスカーフ:女性の白のスカーフは葬礼の際の被り物です。
以前、私が勤めていた会社で、現場従業員に、安全と清潔の目的で、男子には帽子を、女子にスカーフを被らせることになり、品管担当者には白いスカーフと決めましたが、品管担当者の大反対にあいました。
左は葬儀での女性スカーフ、右は緑の帽子をかぶる男 彼女たちに理由を聞きますと、「白いスカーフは葬儀で身につけるものです」といわれ、断念した経験があります。 そのために、淡いピンクにしました。

◆緑の帽子:男性が緑色の帽子を被るのは、自分の恥を世間に言いふらしていることで、面目を失している行為です。
緑色の帽子を被るということは、「私は妻を寝盗られました」と世間に公表して歩いていることになります。
この風習は宋時代に始まり、明朝では、法律で「妻に不貞された男は、緑色の帽子を被るべし」と規定されたことによります。
これについても失敗談があり、先程述べました、工場の帽子規定で、従業員の男子には濃紺の帽子と決めましたが、日本人の工場長が、権威付けのため、自分の帽子は緑と決め、毎日、現場視察の際に、得意がってこの帽子を被っていました。
これを見た従業員は、影でくすくす笑っていました。最初、私も訳が分からず傍観していましたが、ある時、幹部従業員と飲んでいた話の中で、彼が「工場長は皆から馬鹿にされている・・・」、緑の帽子の意味を知らされました。
中国では、従業員であっても、また、工場長に対して反感を持っていなくとも、このよう場合、注意・アドバイスしてくれないのが普通です。  
メニューに戻る(M)

5.冠婚葬祭の色 弔事の色

左は葬儀風景、中は四川大地震現場、右は喪章
◆葬礼の服装:現在の葬礼は、遺族だけですが、白のはっぴ状の上着を羽織り、男は頭に白い鉢巻を、女性は白のスカーフを着けます。
本来の葬礼は左写真のように、遺族は白の服装,で、幕も白です。祭壇全体は白と黒が基調となっています。
現代日本の葬礼は、欧米に習い「黒」が基調ですが、江戸時代の上級社会の葬礼では「白」が基調であったことを思い出してください。
遺族以外の葬礼参列者は、丁寧な人は、服装は「濃い黒っぽい上着」で、腕に黒の腕章を着けます。

講演風景
◆服喪:丁寧な家では、父親また母親が死去した後、一年間喪服または喪章(帯孝)をつけます。
現在では、簡略化され、黒い布切、バッジに変わっています。父親の場合は左腕または左胸、母親の場合は右腕または右胸につけるのが普通です。
一般の場合、1年の服喪は余程孝心の厚い人で、普通は、永い人で3ヶ月、一般は1ヶ月のようです。
前頁の写真は、先の四川大地震で中学生の息子を亡くし、現場供養する父親で、黒い腕章を着けています。 左下は、勤め人が会社で、目立たないようにワッペンを着けたものです。
メニューに戻る(M)

6.冠婚葬祭の色

左は上海ホテルオータニ結婚式、中は、郭晶晶の花嫁姿右は最近見る白いドレスの花嫁衣装
◆婚礼の色:婚礼は紅が基調です。式場もウエディングドレスも紅色です。テーブルクロスも紅色です。 最もポピュラーなウエディングドレスは、チャイナドレス風で紅であります。
右側の写真は、北京五輪、高板飛込みの金メダリスト郭晶晶の花嫁姿です。 近年、北京、上海などの大都会では洋風結婚式が流行っており、花嫁のドレスも白を基調としたものも増えています。
左は結婚式典に新郎新婦が乗る車、中左は中国葬礼衣装右は日本の婚礼衣装、右は披露宴風景
結婚式典に新郎新婦が乗る車には、全体をバラの花やモールで飾りつけるのは世界共通ですが、中国ではそれ意外にボディの色は赤が多いし、写真の如く、ナンバープレートを赤地の賀布(賀布には「百年好合」との金文字がある)を覆せる習慣があります。
この写真は、中国の葬礼衣装と日本の婚礼衣装を並べてみたものです。

◆婚礼出席者の衣装:一般には平服で出席することが多いようです。
それでも中国なりに注意点があって、オークラホテルズ&リゾーツの五十嵐淳子氏によると、「『黒いスーツに白いネクタイ』と『赤一色のドレス』は要注意」とのことです。
「男性は日本では黒のスーツに白のネクタイをしめますが、中国だと白黒の配色は葬式を連想させてしまいます。明るい色を取り入れてください」と提案しています。
女性の場合、赤一色のドレスで臨むのも考えものです。「紅色」は花嫁の衣裳の色だからです。

◆紅白の幔幕:日本で、お祝いの席で、紅白の幕を張るのが良く見かける光景ですが、中国風に考えると、「盆と正月(お祝 いとお葬式)が一緒に来た」ような、摩訶不思議な幕と感じるのではと思います。
メニューに戻る(M)

7.正月の飾り 外飾り

中国の正月 外飾り
◆対聯:門柱、あるいは玄関の両側に対で、赤紙に、目出度い言葉を金文字で書いた「対聯」を貼る。
この対聯は色があせても、破れても、そのまま来年正月まで剥がさずに置くのが慣わしです。

◆倒福:「福」の字を上下逆さまに貼ります。
逆さまの意味である「倒」は、発音上は「到来する」の意味の「到」と同じでありますので、来福を願うためのものです。
「倒福」は「対聯」の真ん中に貼るのが一般的で、すが、部屋の中の窓ガラスなどにも貼ります。

◆吉祥橘:香港や、広東省を中心とした南方地方では、会社、商店、裕福な個人邸宅などでは、鉢植えにした小粒のみかん(金柑の一種かと?)を玄関の両側(対に)飾ります。
また、小枝にはたくさんの紅包を、七夕の短冊のようにぶら下げます(もちろん中味は入っていません)。
吉祥橘と紅灯は、元宵節(中国の小正月であります旧1月15日)にはとり片付けます。
メニューに戻る(M)

8.正月の飾り 内飾り

中国の正月 内飾り
◆開運竹:中国では、古くから竹は生命力が強く、真直ぐで、葉を落とさない吉祥の植物として崇められています。

開運竹は成長が早く、見事に葉を繁らすので、正月の室内の縁起飾りとして珍重されています。
多くは、上左の写真のように、沢山の若木を組合せ、盆栽仕立てにしてあります。玄関に、あるいは居間のテールの上に飾ります。

◆中国結びと男女招福飾り:赤い紐を綺麗な模様状に結んだ「中国結」や、晴れ着で着飾った男女招福飾り、2人の児童(1人のものもある)が、お目出度い言葉を書いた紙飾りを下げた絵(招福飾り)を屋内の壁、あるいは窓ガラスに貼ります。
これらの正月飾り物は会社、商店でも同じで、家庭より大型のものを飾ります。

◆紅包:中国も日本と同じく、正月にはお年玉の風習があります。むしろ日本より派手です。
紅包と呼ぶ中国でのお年玉 お年玉は紅包と言って、子供だけでなく、会社内で上司が部下に渡すのが普通であります。一般には未婚者だけが貰う権利があると言いますが、実際には既婚者も手を出しますから致し方なくあげるのが普通です。
金額の基準は係長が用意するものは1袋10元、課長で20元、工場幹部は40元くらいです。私の場合、7〜80人位用意しなければなりませんでした。
金額自体も大変ですが、ピン札でなくとも、新しい札を用意するのが大変なのです。正月近くなると、銀行は換えてくれませんし、市中に出回っている札は紅包には使えない古さですから、秋頃から心掛け、準備にかかる必要があります。
正月が明け、初出勤の日、部下たちが「恭喜発財」(おめでとうございます。お金がたまりますようにとの意味です)と言って年頭の挨拶に来ます、その時、紅包を渡します。
メニューに戻る(M)

9.爆竹

◆爆竹:正月、結婚式、開店祝い、どんなお祝い事でもはずせないのが爆竹であります。
南京市の春節爆竹風景 正月に爆竹を鳴らし、1年の邪気を祓うという慣わしは古く、既に北宋(日本の平安末期)時代には家々で爆竹を鳴らし、正月を迎えていたようであります。北宋の詩人王安石に、元日に「爆竹の声中一歳除・・・」とあります。

89年の天安門事件のあと、93年に大都市での爆竹は禁止されました。理由は火災帽子でありますが、真相は89年の天安門事件をうけ、爆竹の音が反政府攻撃・暴動の際の銃の一斉射撃の音と聞き違えることを恐れたためと聞いています。
丁度、源平合戦の富士川の対陣の際、平家が水鳥の羽音に驚き、慌てふためき退散した故事の二の舞を恐れたためのようです。
それが06年から十数年振りに、北京、上海、広州などの大都市でも、春節期間中に限り、解禁となりました。

◆経済効果:南京市当局の発表によりますと、旧暦大みそかの2月6日、1日の爆竹費用は約300万元で、春節の7日には約100万元が、市民の懐から消えた。と「南京晨報」が伝えています。
爆竹売り場 爆竹の値段はというと、一般家庭で鳴らす爆竹は5〜10m位のもので100元前後で、それを庇に吊るしたり、道路に這わせたりして、火を点けます。 もちろん子供が遊ぶ小さなものは安く、2,3元位です。

◆仕事始め:旧暦正月7は仕事始で、どの都市も、朝から立込める白い煙と鼻をつくような火薬の匂いに包まれます。
年始の爆竹は「開門炮」といい、魔よけのための爆竹ですが、仕事始めの旧暦7日はオフィス街、工場地区で爆竹を鳴らします。
この日は、1年の商売繁盛を願って、幸先のよいスタートが切られると同時に、激しく空気の汚染された1日となります。
左は爆竹で煙る大連、中はレストラン開店祝い、右は大量の爆竹ごみ

◆開店祝い:大都会の街中では、爆竹禁止令でできないが、私の住んでいた郊外では盛大にお祝いします。
この写真は、私の行きつけの洋式レストランの新装開店祝いです。
爆竹を数十本束にしたものを、軒下に何個も吊るして点火します。鳴っている時間はせいぜい1,2分ですが、鼓膜が破れそうです。

◆後始末:北京環衛集団によりますと、春節期間に北京市内で回収したゴミは約6万トンに達したとのことですし、また、広州市当局では、同じ期間に、同市中心部で回収されたゴミは約4万トンで、ごみの内容物の95%以上は爆竹の燃えかすであるとのことです。

◆一般市民の爆竹感:やかましい爆竹を一般市民の人たちはどう見ているのでしょうか。旧正月の爆竹アンケート
上海「新秦調査」のアンケート調査結果 を紹介しますと;「爆竹は伝統的なお祝い法であり、今後とも続けるべき」と答えた人は、上海で55%、北京で68%で、広州では80%圧倒的な支持であります。
逆に、「やかましく、迷惑であり、止めるべき」とした人は上海では半数近くに上りました。
メニューに戻る(M)

10.祝祭日(節気)の伝統的なお祝い

◆大晦日の餃子:餃子は竈の神様へのお供え物で、大晦日に一家で包みます。上年越し餃子、中帰省ラッシュ風景、下元宵団子
大晦日の餃子は「元宝」という昔のお金の形(船ような形)に包み、山盛りに盛られた餃子はお金持ちになる意味が込められています。
また、餃子には、新と旧が入れ替わる「更歳交子」という意味もあります。

ウン10年前、日本でも正月は親元でお祝いするということで、年末年始の交通機関の混雑が大変でしたが、中国では、若者の考え方が大分変わってきましたが、それでも旧正月の帰省ラッシュは大変なものです。
08年、春節期間中の交通量が前年比5%増の延べ21億5000万人を突破し、史上最高値を更新しました。
08今年の特徴は、帰省者の他に、旅行客が大幅に増えたことのようです。
この数字は1人の人の往復を2人と数えているし、郊外から街中に出る人も数えていると思いますが、それにしても大変な人数です。まさに、「民族大移動」といえるでしょう。

◆元宵:元宵節(旧暦1月15日)には、「元宵」という団子を食べるのが民間の慣わしであります。
「元宵」とは、お湯の中に浮かんだ、甘いあんの入ったもち粉のお団子です。
満月のように丸く、銀元(お金)のように白い「元宵(湯円)」には、団らんの意味があり、幸福の象徴でもあります。
その起源は、2000年前の漢の時代、武帝の「元宵」という名の側女の物語に遡ります。
日本の「薮入り」はこの「元宵伝説」に即したものと言われています。

◆情人節にはバラの花束を:いつのころからか、バレンタインデー(中国語で情人節と言います)に恋人にバラの花束を贈る風習ができ、今ではすっかり根付いたものとなっています。上はバレンタインのバラの花、中は寒食節の典型的郷土料理、下は端午節の粽
日本や欧米と違うのは、贈物は男から女性に贈ることです。
上海市の生花店では、バラ1束(18本)が通常170元のところ、バレンタインデーが近くなると、260〜300元に急騰しますので、どこの店もはほくほくです。
しかしも、当日近くなると売切れになるので、10日位前までに予約する必要があります。
今年の一番人気はピンクのバラ、次いで赤いバラ。白いバラはまったく人気がないという。ここでも色の吉凶感が出ています。

◆清明節と寒食節:清明節とは、お墓を清め、祖先を供養する日で、晋の時代に、旧暦の3月3日と定められましたが、近年、清明節の祭日に統一するために、新暦4月5日に改められました。
清明節の前日は「寒食節」と呼ばれ、その由来は、春秋時代の潔癖な忠臣として知られる、介子推の故事に由来すると言われています。
晋の文公(重耳)は、忠臣、介子推を重用しなかったので、介子推は、母親とともに綿山に隠居してしまいました。
後に晋の文公は介子推のことを思い出し、彼に山を下って封を受けるよう求めますがが、介子推は応じません。そこで、火を放って山を焼かせ下山を迫りますが、介子推は母親と焼死しても山を下りようとはしなかったのです。
晋の文公は介子推を記念するために、一日中火を焚くことを禁止し、人々は冷飯など、前日までに料理したものを温めずに食べる日を設けました。これが寒食節の由来です。

◆端午節と粽:旧暦の5月5日は中国の端午節です。“端”とは「ことの始まり」を意味します。
“午”は陰の反義語で「太陽」を表し、「夏の始まり」を意味します。
以前、菖蒲を門に飾り、邪気を払う習慣がありましたが、今では都市部では姿を消してしまいました。
日本でも菖蒲を屋根の上に、あるいは庇に挿したり、菖蒲湯を使う習慣が残っていますが、これは中国より渡来したものです。
端午節に粽を食べる習慣は、5月5日は中国戦国時代の偉大な愛国詩人「屈原氏」の命日であり、この屈原氏の死を悼む行為に端を発しています。
以前は、粽は自分の家で作り、家族で食べるものであり、余分に作ったものを近所に配ったので、これがもとで粽を配る習慣ができました。
現在では自分で作ることは殆どなく、街で買うのが普通であり、粽の作り方も、小豆や餡、豚肉、アヒルの卵黄を具としていれたものが出回っています。
また、香港や中国南部、台湾などで行われているドラゴンレースも屈原氏の死を悼む行動に起因したものです。

◆中秋節と月餅:中国の全国的な民間風俗のうちで、春節と並ぶ二大イベントに中秋節(中秋の名月、旧暦の8月15日)があります。
この日は家族全員で月餅を食べて、お祝いするのが、古くからの慣わしであります。
月餅は名月を形どったもので、これを家族全員で食べることで、家族の団欒を意味します。 中秋節の月餅と重陽節の菊花酒
唐代には白居易、杜甫など中秋の名月を詠んだ歌が多く、この頃には中秋の月見が盛んだったことがわかります。
月餅を中秋節に食べるようになったのは、明代のころと言われています。
今のように盛んになったのは清代のことで、裕福な家で月餅や果物を贈り、瓜や果物、月餅を庭に並べて月に供えていた様子が『燕京歳時記』に書かれています。

◆重陽節と菊花酒:旧暦9月9日は、重陽節であす。古人は9を「陽数」(陽の数字=奇数)として、陽の重なる9月9日のことを「重陽」と呼びました。
空が高く澄みわたり、すがすがしい季節のころで、人々は高みに登り、菊を愛でたり、酒を入れた瓢箪を持って、山の上で「重陽餅」を食べ、菊花酒を飲んだりしました。
その風習は、今でも残っていて、人々は連れだって山登りをしたり、菊花展に出かけたりします。
しかし、菊花酒を飲む慣わしはうすれたようです。
メニューに戻る(M)

11.商売繁盛

◆招き猫と金豚:日本の商店、食堂で商売繁盛の「招き猫」は、もともと中国から伝わったものだそうです。 中国の招き猫と金豚
現在の中国で、レストランなどで時には見かけることがありますが、そこの従業員に、そのいわれを聞いても知りません。現在では「福の招来」は、ほとんど認知されていないようです。
「招き猫」よりも庶民に人気があるのは「金豚」です。
金豚のルーツは、古く唐時代にさかのぼります。
「貞観の治」とは、唐の繁栄の基礎を固めた太宗・李世民の治世のことですが、李世民は国力を高めるためにいろいろな社会改革を行いましたが、そのうちの1つに、貨幣の統一事業があります。
太宗が行った貨幣制度の統一で、大きな役割を果たした新たな「銖銭(銖は重さの単位、1銖=1.5g)」のことを、民衆は繁盛の礎であると称賛し、貞観元年を「金銖年」と呼び慣わしました。 その貞観元年はちょうど「丁亥」であったことと、「銖」が「猪」の同じ発音(Zhu)であることから、「金銖年」は、いつしか「金猪年」になったといわれています。
写真のような金色の、あるいは黄色の豚は置物として、あるいは貯金箱として珍重されています。

◆関帝祭壇:中国の商売繁盛の縁起物は「関帝祭壇」、「八騎駿馬」、「大展鴻図」の額、あるいは壁掛けです。
関帝祭壇

企業、商売などを営む商売人の関帝への信仰は熱心で、スペースの関係で、祭るのは廟ではなく祭壇であります。
中小企業の社長、商店、食堂のオーナーは、毎日開店前には蝋燭をともし、線香をあげてお祈りするのを日課としています。
もっとも、蝋燭、線香は最近では、電燈式になっており、お祈りも簡略化したものですませているようです。言い訳は、火災防止のためと言っています。

◆壁掛け:会社の発展、利益増大、千客万来を願って、どこの会社、レストランでも八騎の駿馬を描いた「八騎駿馬」と、翼を広げた鷹をデザインした「大展鴻図」が飾ってあります。
中国の壁掛け、上から八騎駿馬、大展鴻図

「八騎駿馬」はもともと、蜀の旗本八騎(侯選、張横、馬玩、梁興、成宜、程銀、季湛、楊秋)に起源するも ので、縁起の良い駿馬が八騎、疾走して来ると言うものです。
「大展鴻図」は四字熟語で「大望を抱け、夢を持て」との意味から、大願成就を願うものであります。
これらの絵は額に入れ、贈り物として、新規経営開始の会社、或いは新規開店の商店、食堂に贈られる物で、会社の場合は玄関ロビー、及び社長室の壁に、レストランであれば、食堂の壁、階段の踊り場になどに飾ってあります。

◆食器の図柄:大きなレストランではなく、街中の中華飯店で使われている食器の模様ですが、雷紋と双喜文
日本でもラーメン屋さんで お馴染みのものです。
左が雷文です。雷の稲妻を図案化したもの、殷の時代から使われている文様です。
古来から、雷は天の意志を表すものとして恐れ、崇められ、魔除けのおまじないとして使用されてきました。
右は双喜文です。「喜」が二つ並んで、非常に「おめでたい」という意味が込められています。
新郎新婦がならんで喜んでいる姿を文字にしたもので、結婚を祝う図案でありまして、本来は結婚式に使われました。
また、喜びが複数でやって来るとの意味も込められています。
日本ではそんなに見ませんが左は龍文です。
龍紋と鳳文古代中国では、龍は天帝の使者であるとされ、五穀成就の象徴として崇められました。また、皇帝以外は、原則的に使用してはならない紋章でもあります。
例外的に臣下が使用する場合は、爪を四つにし、皇帝が使用する五つの龍と区別していました。
右は鳳文です。鳳凰は高貴、幸運の象徴です。鳳が雄で皇帝の紋章、凰が雌で皇后の紋章です。
メニューに戻る(M)

12.お札、お守り

中国結び、錠結び、奉納たすき

◆中国結び:中国結びの基本結びは、双線結、双聯結、平結、酢漿草結など、結び方は十数種類あり、それらを幾つか組み合わせますと、いろんな作品が出来あがります。
複数の紐をしっかりと結び合うことで、夫婦の絆、家族の絆の強からんことを願ったものであります。

◆錠結び:道教の廟や祠などでよく見かける光景に錠結びの風習があります。
丁度、日本のお寺や神社のおみくじ結や絵馬のような光景であります。
恋人の二人、或いは家族で廟の錠売り場で錠を買い、導師のお祓いを受け、それを廟の外に張り巡らした針金に通し、鍵をかけます。その鍵を廟の祭壇に奉納すれば、恋人2人、或いは 家族は離れることがないというものです。

  ◆長寿祈願:道教の廟で、樹齢云百年などの大木がありますと、長寿の御神木として崇め、その「木の寿命」にあやかろうと、赤いたすきを「御神木」に奉納する風習があります。
祈祷所の説明では、1本襷を奉納すると1年寿命が伸びると言っていました。
1回に数本、或いは1年に数回奉納したらどうなるのでしょうか、その本数だけ寿命が延びるのであれば、百本でも2百本でも奉納するのですが。

◆おみくじ:道教の廟ではおみくじがあります。
中国のおみくじ日本のおみくじの起源には諸説ありますが、その中で、中国からの伝来説が有力です。
代表的なおみくじの引き方は、沢山の棒が差し込んである筒から1本引くという全く日本と同じような感じで、1本ひき、棒に書いてある番号を管理所(社務所)に見せ、お坊さんから解説を受けます。
お礼として線香を買い、ご本尊におまいりするというのが一般的です。
線香代は安いのから、目のむくような高いものまで色々とあり、 高いものは100〜150元です。
日本の縁日で見かける、小鳥(やまがらの性質を利用)がミニチュアー神社からおみくじを銜えてくるのも、道教廟の参道で時々見かけます。これも中国からの伝来なのかもしれません。
写真はおみくじですが、日本のものと同じで、上吉(日本の大吉)、失せもの、旅行などいろんな項目に対して吉凶が述べられています。

◆お守り:中国にもお守りがあり、仏教寺院、道教寺院で売られています。
概観は「中国結び」が多いですが、日本式お守りのように専用の袋に入ったものもあます。
袋には「護身符」と書いてあり、袋の中に魔よけのお札などが入っているのは日本と同じです。
中国のお守り中国でも車に、お守りをぶら下げ、交通安全を願うのは日本と同じです。
最も一般的なものは写真のような「中国結び」ですが、中には、結びの中に観音様をデザインしたものや、毛沢東のデザインのものもあります。毛沢東デザインのものは割高だそうですが、一番のご利益があるとのことのようです。

◆媽祖神:交通安全と言いますと、本家は「媽祖神」でありまして、上海、福建、広東地方では広く信仰されています。
「媽祖神」とは、今から千年以上前に、中国福建省に実在した女性で、聡明賢美で超能力を備え、海難事故から多くの人を 救ったと伝えられています。
中国の沿海地方を中心とした アジアの国々の貿易船に必ず祀られている神様です。鍾馗様日本の金毘羅さんのお札と同じでしょう。

◆「鍾馗」信仰:唐の時代、終南山に住んでいた「鍾馗」青年は、科挙の試験を受けましたが、面接で、顔が醜いことを理由に不合格となりました。
科挙の合格判定項目には容姿、風格があったからです。
鍾馗青年は、それに抗議して憤死してしまったのですが、このことが玄宗皇帝の耳に入りにより、皇帝から手厚く葬られました。
その後、皇帝が病で床に臥している時、夢の中に二匹の鬼が現れ、片方の大鬼が子鬼を退治しました。
皇帝が大鬼に、「お前は何者だ。」と問いますと、「私は終南山という地に住んでいた鍾馗という者です。皇帝に手厚く葬って頂きましたお礼に、天下の災いを取り除こうと思います。」と答えました。
玄宗皇帝が夢から覚めると、病はすっかり治っていたということです。
こうして玄宗皇帝が夢で見た鍾馗の姿を、民衆は絵師に描かせ、疫病除けや、受験の神様として崇めたのであります。

◆学業成就:「連中三元」とは、中国の官吏登用試験である科挙からきています。
地方の予備試験から始まって、皇帝の御前で行われる最終試験までのステップを、郷試、会試、殿試と言います。
その首席合格者を、それぞれ、「解元」、「会元」、「状元」と言い、これが「三元」であります。この三元にちなんで合格を祈ったデザインがこの「連中三元」です。
連中三元のデザイン
元をいろいろなもので表していますが、左の1番上は「元宝」と言いまして、お金、三つの穴あき銭の真ん中を一本の矢が射抜いているデザインです。
その下も3つの「元宝」を積上げたものです。中国の金や銀は、昔、このような形に鋳造されていいました。
次は、丸い茘枝、桂円(龍眼)、胡桃で「円(yuan)」=「元yuan」で三元をあらわしています。
一番下のデザインは丸い実が三つなっている木にカカサギが止まっています。「喜報三元」という三元合格の喜ばしい報告を意味しています。
カカサギは中国語で「喜鵲」といい、名前から、おめでたいデザインの中にはよく登場するものです。
メニューに戻る(M)

13.アクセサリー

玉によるアクセサリー


◆中国人が翡翠を好む理由:4000年以上前から、戦う時に玉(多くは翡翠)を身につけたり、大河を渡るときは玉を川に投げ水の神に祈るなど、翡翠を愛してきた歴史があります。
メニューに戻る(M)

14.占い・風水

占いを信じますか、右は街角の占い師

◆占いは好きか:中国科学技術協会が行った最新の調査の結果で、36.6%が「人相占い」、20.3%が「夢占い」、22.4%が「くじ占い」をそれぞれ信じているといいます。

◆風水を信じるか:「風水を占いと同列に置くとは何事ぞ」とお叱りを頂くのを承知の上で、この項でお話します。
風水を信じるか、下は北京オリンピック鳥の巣
信じるかどうかについて、上海「新秦調査」のアンケート調査結果によると、「完全に信じる」7%、「信じる」は27%で、両者の合計でも34%であったそうです。
風水は香港での習慣のようです。 香港に隣接する広東省は、総てに亘って香港の影響の大きい地域でありますが、風水を信奉する人は、それ程多くなく、信奉者は全国平均よりやや高い37%程度でした。
現在、中国の不動産の緊迫状況から考えますと、会社・ 工場の社屋の場所、間取りの方角などの決定に、風水での見方を採り入れたくとも、採り入れる余裕がないのが本当の所のようです。
08年8月に、北京で開催されるオリンピック施設の建設に関しまして、金・工事事務局副主任は、「工事に風水は関係ない」と言っていますが、開会式の日取りを、08年8月8日、更に午後8時としたことから邪推して、風水など関係ないとは思えないのです。

◆オフィスのインテリア:風水では、オフィスの壁に飾るのに最も適している絵を、風景画としており、なかでも、最も良い絵とその配置をご紹介します。風水によるオフィスのインテリア配置
主人席の背後に「山の絵」、そして前面には「水を表す絵」を飾ります。
これは風水上、大変に良い配置であります。
風水では、自分の背面を北、前を南と考え、北に山を、南に水を置く布陣こそ、風水立地上、最高とされているのです。
一方、オフィスにはよく「会社の創立者」や「尊敬する偉人」の肖像画を飾ることがありますが、その場合は、北西の壁に掛けるのがよいでしょう。
北西は擁護者運を象徴する方位であります。つまり、肖像画の人物の大いなる力を借りられるという意味合いになります。

◆飾ってはいけない絵画:逆に、避けたほうがよい絵は、「ネガティブな題材」です。
たとえば、「戦争の絵」などは勇ましいと思って飾る人もいますが、これはよくありません。
少なくとも繁栄の象徴ではありません。
同じように、「獰猛な野生動物(虎やライオンなど)」の絵も避けるべきです。

今日は中国の暮らしの中で息づいている色々な縁起かつぎの話をしました
。日本のルーツになっているものも多いことに気がつかれたと思います。
本日は以上で終了と致します。(拍手)


文責:塩崎哲也
会場写真撮影:臼井良雄
HTML制作:臼井良雄


本文はここまでです


このページの先頭へ(0)

現在位置: ホーム(1) 講義録一覧 2007〜2009(2) >中国の人々の縁起かつぎ

個人情報保護方針アクセシビリティ・ポリシィ著作権、掲載情報等の転載、リンクについて連絡先

Copyright (c) 1999-2009 kandazatsugaku Organization. All rights reserved.