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長寿社会の生涯学習―団塊、シニア世代が地域で活躍する時代―  
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平成21年10月16日神田雑学大学 講座No477

     神田雑学大学10周年記念講演

長寿社会の生涯学習―団塊、
シニア世代が地域で活躍する時代―

  講師:桜美林大学名誉教授 瀬沼克彰

 

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はじめに

生涯学習の構造

生涯学習の擬態的活動

成熟の度合いを測るグループ活動の活発さ

ドラッカーの非営利組織のマネージメント論

担う人の役割と成長

収入・財源を目指した活動

生涯学習と文化の関係







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1.はじめに

桜美林大学名誉教授 瀬沼克彰先生 この講座は 財団法人上廣倫理財団の寄付講座であることを、最初にお断りしてから始めたいと思います。

10周年おめでとうございます。
一口に長いですねと言いますが、10年間支えてきた方々には色々なことがあって、大変な時もあったろうと思うんですが、 そういうことを克服して今日を迎えたということで、苦労して汗を流して知恵を絞った量に比例して本日が誠におめでたい嬉しい日になっているものとお察しします。

私はこういう生涯学習の専門家と言われているのですが、こういう団体を10年持たせるということは大変なことでございまして、 おそらく東京で官とか行政が噛まなくて皆さんのように独力で10年間やってきたという団体は5本の指くらいではないかと思いますね。10はないです。 私は長年市民大学というひとつのジャンルをテーマにして研究していますが、これが全国に約100あります。

うち10弱が東京にあり最も多いのです。そういう中で10周年というのは画期的であるということを、講義に入る前に皆様にお伝えしておきたい思います。 私は外の人間で、ここで話させていただくのは2回目です。第一回は昨年の夏でしたが、その機会に色々な方とお話しさせていただいて、凄い人が沢山いるなというのが第一印象でした。

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2.生涯学習の構造

生涯学習というのはお手元の資料図−1(下図)にありますように三層構造になっているのです。

(画像をクリックすると大きな図が出ます)

資料図−1 生涯学習の構造

この一番下の層が、初心者です。年期で3年以内の方が多いです。生涯学習というのはある特定の種目ですから、ただ私は生涯学習を勉強していますというのとは違うのです。 実質本人がそこにどのくらいの時間とエネルギーを注いでいるかということが大事なのです。

初心者は取り組み始めて、3年ぐらいは、もっぱら受け身型学習をやっているのです。 これは先生の話や講義を聴いて勉強するという活動です。 生涯学習論からいうとこれは初歩的な勉強なのです。誰かの話を聞いて勉強になったということを10年やっても、まだそれは生涯学習においては初心者なのです。

神田雑学大学の皆様の活動は、最初からこの受け身型を楽しみつつ、もう一段上の参加型、さらに上の創造型を重視しているように見えます。 以前お聞きした時も聞く楽しみだけでなく、お世話する楽しみや何事かを皆で作りだしていく楽しみという言葉を お聞きして感心していたのです。

皆様の誰かが生涯学習を勉強したのでしょうか?この図は私の本の1ページにも書いてあります。 行政などが主導で生涯学習企画をたて、それに参加してただ聴くだけの生涯学習活動は多いのですが、 ただ聴きっぱなしで明日になれば忘れてしまうような会では面白くありません。

2番目の層の参加型学習というのはグループ活動です。 おそらく神田雑学大学の中にも色々なグループが出来ていると思います。 これの達人になるにはやはり5年くらいの年期が必要です。 そして最後の創造型。私が神田雑学大学を尊敬しあちこちで神田雑学大学のことをお話しさせていただいてもらっているのですが、それは創造型にまで活動が高められているからです。

たとえば、「江戸ソバリエ」の活動です。誰が発案をして誰がプロモートしてここまでやってきたのかに非常に興味があります。それから「講師派遣制度」をやっていますね。これも凄いですね。多くの方々が十分講師が出来る学力、知識をお持ちなんです。今日来ている方で私はまだ講師をやっていないという方がいらっしゃいましたら、自分はよほど勉強が足りないと思った方が良いですよ。(笑い)

皆さんの年になればもう講師は簡単です。ねたは5つもあれば十分ですからね。(笑い) 私の友人で有名な講演活動をしている人がいますが、その人なんかはネタが一本しかないんです。 これで2桁じゃなければ行かないとか言って全国回っています。(笑い)

私はこの数年、生涯学習というのは個人レベルでは稼ぐことだと言っているのです。先日もあるところで講演を頼まれて、本当は「地域に戻って町を住みやすい街にするために活動をしてほしい」というテーマだったのですが、「高齢者は稼がなくてはならない、地域で稼げ、稼げ」とばかり話しまして、帰りの電車の中でちょっと言い過ぎたかなと悩んだくらい言っています。(笑い)。

神田雑学大学は楽しみながらちゃんと稼ぐことをしている。これが素晴らしいと思います。 せっかく生涯学習をやるならこの図の頂点を目指してほしいのです。 今日お集まりの方でまだ講師をやっていない方に申し上げますが、それには講師は是非やるべきです。 講師はいいですよ。ギャラは貰えるし、多くの方々と接点が出来て話しができますし、いい刺激があって自分の頭や体の活性化にもなりますし、いいことだらけです。 やっていない方はやろうとする気持ちがないからやっていないだけで、やろうと思えば皆さんはいくらでも出来るのです。

神田雑学大学の「人間は誰でもひとつは人に話して感動させる話をもっている」というモットーは、自分に振り替えて言えば講師をやれということです。 意欲を持つことです。意欲さえ出れば後は簡単です。売り込みだけですから。 どんなに素晴らしいものを持っていても世の中の人は知りませんから、それを普遍的な価値にするためには、まず自分から売り込まなくてはいけません。 それで名前が出てくると周りの人が放っておいてくれなくなります。

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3・生涯学習の擬態的活動

さて図―1の話はこのくらいにして、次のページを見てください。これは行政が絡んだ時のケースです。 行政が絡んだ場合はこの図―2(下図)が大事になってきます。ですがこれは純粋な非営利活動です。 これは稼げません。これで稼ぐのは大変です。

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資料図−2 生涯学習支援者の具体的活動内容 行政が会場を用意したり、お金を出したり、 職員を派遣したりそういう場合はこの図に従って地域の皆さんには動いてもらう必要があるのですが、 皆さんはあまり意識しなくて良いです。 皆様たちは生涯学習活動の支援者ではなく実践者ですね。生涯学習の実践者は大別すると二つに分かれます。 種目別の実践者かマネージメントの実践者です。

種目別の実践者になるのは種目の一芸を持つこと、すなわち教える内容を持つことです。これはすぐ稼げます。 これは3年、10年がめどです。講演内容は一個あればいいのです。 3個もあれば鬼に金棒です。落語家でも10本噺を持っていれば真打ちとして食えると言われていますから。 絵の得意な方、コンピューターの得意な方、英語の得意な方、旅行が好きな方、ネタは身近な所にあるのです。 ぜひこの種目別の実践者になって頂きたいと思います。

そしてマネージメントの実践者はたとえば今日の会を企画してお世話をなさっている方々なんかがその実践者です。この方々は先ほどの図―1の創造型へ進む為の原動力です。 そしてこの図―2の内容の実践者です。先生と交渉して講師を引っ張ってきたり、受付をしたり、資料を作ったりPRをしたりというような無くてはならない活動です。 神田雑学大学にはこのタイプの実践者が多いのも素晴らしいです。

図−2の(1)の取り組む活動には行政のやることとして、企画、募集・集客、運営、会場、予算と書いてありますが、最低限これくらいはやらなくてはならないのです。 ところが最初は行政がこれをやっていたのですが、矢印で示したようにもう行政は出来ない、ギブアップ状態にあります。 税収が減少し支出が増大するという時代の現在、生涯学習に行政はお金をかけられない時代になって来ています。

千代田区は例外ですが。千代田区は優良企業が多く税収が多いのに、人口が少ないですから。 皆さん今日お集まりの方々で、千代田区にお住まいの方は何人いらっしゃいますか?(2人が手を挙げる)2人ですか。ほとんどの方が区外から通って来られて活動をしているわけです。 皆さんのように行政に依存せずに自分たちが主体で行う生涯学習というのがこれからは本当に求められてくるのです。その意味で私も研究者として神田雑学大学に着目しているわけです。

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4.成熟の度合いを測るグループ活動の活発さ

そして資料の図―3をご覧になってください。

(画像をクリックすると大きな図が出ます)

資料図−3 学習グループ・サークルの発展プロセス

生涯学習の高度化にはグループ活動の活性化が必要なのですが、神田雑学はこのグループ活動がちょっと低調だなという気がします。 この理由はなんでしょうか? おそらく地域に住んでいる方が少ないということもグループ活動の発展を阻害しているのかもしれません。

今日9時に終わったら、私も中央線に乗って八王子まで帰ろうと思っています。 皆さん方も終わってからの時間からサークル活動などのグループ活動をやろうなんている物理的な時間はないのではないでしょうか。

文京区とか新宿区とかに行きますと結構在住者が多いですから、夜でも結構遅くまでディスカッションやったりしています。 ここのグループ活動が活発でないというのがそういう在住者の少なさが原因であるならば、ここの場合それはいいんじゃないですか。

市民大学の生き方として教科書通りに行くとグループ活動の実績がその組織の成熟度を測るのに必要なのですが、 成熟の度合いというのはグループ活動の活発さが目安になるということを頭の隅に置いておいて頂ければそれでいいと思います。 今日は10周年でもあり皆さんの弱いところをえぐって指摘するよりも良いところをますます伸ばしていただくのがいいと言いたいと思います。

そういう意味では皆さんはグループ活動ではなくて、お一人お一人が成熟化して、その個人の活動が結果として組織を発展させていくということを目指してもいいんではないでしょうか。傑出した、先ほど凄い人が沢山いると申し上げましたが、その集まりでいいんではないかと思います。それが堅く結びあっているのがグループですが、堅くではなく柔らかく結びついていても良いのではないでしょうか。その場合は優れたリーダーが必要です。たぶん神田雑学大学が10年続いたというのは優れたリーダーがずっといらっしゃるのでしょう。

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5.ドラッカーの非営利組織のマネージメント論

それから図―4ですが、皆様方はこれをやっておられます。

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資料図−4 成熟化のための戦略

これはドラッカーの非営利組織の経営の教科書にあるものです。 ドラッカーは経営の神様と言われた人です。ところが晩年「経営学のマネージメントは飽きた。 これからは非営利組織のマネージメントにささげたい」とある時言うのです。 そして有名なこの図式を発表したのです。

とにかく大事なことは目標を持つこと。そして活動計画を立てる。 ここでも講師は半年くらい先まで決まっているのでしょう?そして3つ目が大事なのです。 サラリーマンOBでしたら必ずマーケッティングをやっているわけです。 利用者はどこにニーズを持っているのかということを把握しているから、人数も減らないで長く続いたのです。

そしてそのニーズに基づいて活動と実践をおやりになっているわけです。 そして最後が評価です。常にアセスメントして軌道修正してまた来年度計画ということで江戸ソバリエも今回は上級コースをお作りになったと聞いております。 神田雑学大学はドラッカーの教科書通り動いていると言っても過言ではないと思います。

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6.担う人の役割と成長

さて、(図―5)をご覧ください。↓

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資料図−5 担う人の役割 世話人の方がこういうことをやっているわけです。今日は10周年ということですから、世話人以外のかたも沢山来ていらっしゃると思いますが、その方々もサービスを受けるだけでなく、 サービスをお仲間に提供する人になってほしいなーと思います。

自分はこの3年サービスを受けてきたが、これからは少しお手伝いをしていこうという風になって頂きたいのです。 そのことが、そういう風になった場合とならない場合の3年後、5年後、10年後がどうなるかと言いますとこれが全然変わってくるのです。

個人としての発展とか成熟とか成長とかがエネルギーと時間をかける量と比例しますから。エネルギーや汗を投入すれば見返りはお金ではないけれど、お金以外のもので自分に戻ってきます。それをついつい忙しいとか理由をつけてもっぱらサービスを受ければ良いやと過ごしていると自分が変わりません。

私は皆さんがこの神田雑学大学の会員になったら、自分の生活が変った、 オーバーに言うならば自分の人生が変わったというまでやって欲しいのです。 これからの5年10年是非こうやって充実した生き方を自ら選択できるようにと思います。 これが、私が今日一番言いたいことです。

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7.収入・財源を目指した活動

精神的なことばかり言いましたが、最後はお金を稼ぐことを目指してもいいと思うのです。 皆さん方は年金を沢山いただいていて、そこまで先生に心配していただかなくて結構ということになろうと思いますが、 後輩の方々のことも考えなければなりません。

10年先にも継続していくためには後輩の方々が入ってきてもらわないと維持出来ないわけですが、 その時後輩の人たちが年金だけでは青息吐息であるということを知っておく必要があります。 団塊の世代の次の世代がとても大変なのです。

皆さんも後は知らないよと言うのではなく、後輩の方々の面倒を見ていただきたいと思うのです。 それにはこういう活動を発達させて、単なる教養主義の勉強会だけに終わらせないで、その先をさらにさらにやって頂きたいと思います。 それから5ページの「資金の問題」を見てください。

これは、皆さんは手掛けていらっしゃるので敢えて言わなくてもいいんですが、 この神田雑学大学に資金調達部というセクションがないとすれば、今日10周年ですから早急に資金調達セクションを作って頂きたいと言いたいのです。

聴講生の皆さん

お金を稼ぐには元手がいるのです。 ゼロからお金を稼ごうとしてもうまくはいきません。 金のあるところにはお金は寄って来るのですが、ないところにはお金は寄ってこないのです。 これが世の常だそうですから、この神田雑学大学も財源を色々なところで確保するそういう団体になってほしいと思います。 そのためには専門セクションがいるのです。片手間仕事では駄目です。

このなかには金融関係のお仕事出身の方もいらっしゃるでしょう。そういう人たちを中心に組織を組むのです。 アメリカのNPOなんて皆やっています。そういう意味でアメリカのNPOを研究する必要があります。

日本ではNPOは8割は福祉・介護です。この世界は補助金の世界ですから厚生労働省のお金が県を通じて入ってくるわけです。

資金調達部が調達することと実際の収益事業を立ち上げること、これが、財政基盤がしっかりした永続的な組織を作り、メンバーに収入をもたらす王道だと思います。 NPOが収益事業をどんどん出来ることはもう当たり前の話です。

NPOは収益事業は出来ないなんていう方がいますが、どこにそんなことが書いてあるのと問いたいですね。 資金調達部にメンバーが5名でも10名でも配置されていて、次年度の事業計画を作る時にどれだけどこにプロポーザルを出すかということを計画して出すことをお願いしたいと思います。

資金の外部調達はそんなに難しい問題ではありません。新宿に助成財団センターという組織がありまして、ここで約3000の大企業の基金を公表しています。 Netでも見ることができます。Netで助成と検索すると出ますし締め切り日なども出ますから、 そこに申し込んで色々な財団からお金をいただくということも大事ですし、東京都とか千代田区のようなお金持ちの行政から頂いても良いわけです。

なにかをやるには資金がいるということを、10年たった皆さんの団体は第2ステップとして考える必要があると思います。 皆さん個人が生涯学習をやるにあたって収入を得るにはどうすればよいか? 手っ取り早いのは先ほど申しましたように講師をすることです。それから作品を売る。舞台で皆さんがなにか出し物をやる時はチケットを売るという手段もあります。

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8.生涯学習と文化の関係

  資料の6ページを開けてください。今日は生涯学習とこういう学習団体、市民大学がどういうふうにやっていくかということが私に与えられたテーマでありますので、 この図−6、図−7を使って説明をしたいと思います。

(画像をクリックすると大きな図が出ます)

資料図−6  生涯学習と文化の関係 図−6の真ん中の四角の中は人間で外側が外界です。 これは文化人類学の梅棹 忠夫(うめさわただお)さんという方の文化・教育のチャージ、 ディスチャージ論という今から20年くらい前のものですが、それを私が拝見して、これは面白い、 頂こうと思って、私なりに解釈して図にしたものです。梅沢さんは外界とか内界とか言っているのです。 それは頂いたんです。

教育と学習は外界から内界に取り入れる営み。コンピュータで言えば入力の営みが教育と学習なのです。 ですから言いにくいことを申しますと、10年間一週間に一回講座を聞いても、入力はやったでしょうが、 それが自分のものになっているかということははっきり言って疑問なのです。

それを本当に自分のものにしようとするならば、その内界の精神作用、頭の働きとしてまず整理分類して、 理解し、それを自分なりの再構成してそれを再創造しないと駄目なのです。ここで終わっては駄目です。 理解は出来たでしょうが、知識や情報は使ってなんぼのものです。

教養主義の方にこんなことをいうと叱られますが私はプラグマテイストです。 いくら知識を蓄えてもそれが使えないのでは意味がない。知識というものは道具ですから、 それを得たら道具としてどう使うかということが大事だと思うのです。それがアウトプットです。 どういう形でアウトプットするかが大事なのです。

そのアウトプットを文化、カルチャーと言うのです。 学習だけでは駄目なのです。すべからくこの世のものは入れたら出さなくては駄目なのです。 入れたら出すことが大事なのです。生涯学習も最終目標は出すことです。 どういう出し方をするか、これは個人によって全部違うと思います。

私は個人的には若いころから、それを著作という形、単行本でアウトプットしようと心がけてきました。 こうして講師に呼んでいただきあちこち行かせて頂いていますが、これもアウトプットです。 講師は一番簡単なアウトプットの形です。ここで学んだことを全部自分なりに理解し再構成して、 頂いたレジメなんかもどんどん使って講演をするんです。今日の私のレジメなんかもどんどん使ってください。 こちらは使われてなんぼですから。こういうものは著作権がないと同じです。 ただし本はきちんと引用を明らかにして使わなければなりません。

そして図―7の説明をして終わりにしましょう。

先ほど生涯学習は3層だと言いました。それは正三角形の白いものが生涯学習なのです。文化活動は逆三角形なのです。 生涯学習は最初が受け身型だと言いました。それが文化活動になるとさかさまになるのです。 文化活動は全部創造活動なのです。ですから右側の例で言うと本を読むというのは受け身型活動で生涯学習なのです。 講師の話を聴くというのも同じです。受け身型です。

ところが先生の話を聞いて、本を読んで、読書会をして、皆さんが輪番で発表するとなると参加型学習になるのです。 それをさらに進めて本を書く、ベンチャーになる、こうなって創造型になるのです。 創造型になるには10年かかると言われます。

でも悲観することはありません。 皆さん方はサラリーマンを40年やってきたのです。その分野ではプロ中のプロでしょう。 とするならば、皆さんは今日からのスタートではないんです。サラリーマンならば今日が41年目ですから大ベテランです。 それでプロとしてお金をもらっていたのですから。

それを今度は場所が変わるだけですと私は言っているのです。 職場でやっていたことをここでやればいいのです。あるいは皆様住んでいる街でやればいいのです。 そうすると能力も落ちません。これが本当の生涯学習です。

普通の方でしたら70,80でも脳はどんどん発達するというのが最近の定説です。 たしかに人の名前を忘れたりはありますよ。しかし物忘れなんてなんの問題ではありません。 クリエーティブな脳力は減りません。衰えません。 ですからこれから10年先の本大学が楽しみだなと思います。 私もあと10年たった20周年には駆け付けられるかどうか分かりませんが、 今日は最低限神田雑学大学の10年の頑張りに対し、敬意を表したいという気持ちを受け取って頂きたいと思います。(拍手)


終わり 

(文責 臼井良雄)



・写真撮影:橋本 曜 ・ HTML制作:上野 治子


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